コラム

20代でマイホーム、早い?賢い?

こんにちは!
宮城、仙台の中古リノベーション専門店ガウディランド鈴木です。

マイホーム、漠然と検討したしたのはいいけれど実際みんないつ頃、どんなきっかけで購入しているのか気になりませんか?
最近、某テレビCMでも『20代の家』と謳われていますが、店舗でお会いするお客様には20代の方も多くいます。マイホームって実際みんないつ頃購入しているのか、そのタイミングで買った理由・買って良かったポイント・後悔ポイントを中心にご紹介していきます。

目次=============================
1、住宅購入の平均年齢
2、年代別住宅購入者の口コミ
3、年代別住宅購入のメリット・デメリット
4、まとめ
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1、住宅購入の年齢層
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令和4年4月に国土交通省から令和3年度国土交通省「住宅市場動向調査」が公表されました。

※住宅市場動向調査とは
個人の住宅建設等に関して及ぼした外的要因などの影響や、資金調達方法などの実態調査で、不動産市場の今後を予想する上で有効なデータとなります。過去のデータも国土交通省のホームページで公開されてますので、気になる方はご覧ください。

平成13年度から毎年実施され、今回の調査は21回目になります。その中から内容を抜粋してご紹介します。
・購入世帯を物件種別と年齢で見ると、注文住宅・分譲戸建・分譲マンションでは30歳代が最も多く、次いで40歳代が多くなっている。
・中古戸建・中古マンションに関しては40歳代が最も多く、次いで30歳代が多くなっている。
・世帯主の平均年齢は40.6歳(昨年の世帯主平均年齢は42.9歳)
購入者の大半が一次取得(初めてのマイホーム購入)であることを加味しても、妥当な年齢と言えます。

ここから読み取れることとしては、住宅ローンは80歳までに完済が必要なことがほとんどの為、35年ローンを組むとすると80歳までに完済するには45歳までに住宅購入が必要です。
その点を考慮し、定年後の生活を安定させるために早めに住宅購入する方が多いと考えられます。

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2、年齢別住宅購入者の生の声
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ここからは実際にマイホームを購入した先輩の生の声をご紹介します。
何歳頃マイホームを購入したのか?このタイミングで購入した理由は?この2点をまとめてみました。

【20代で住宅購入した方の生の声】
20代で家を買う決意をした理由は「今より広い家が欲しい」「子どもが生まれた」「持ち家が欲しい」「早めのローン完済の為」などの回答が多くみられました。

Aさん
今の家は賃貸アパートで部屋も収納も少なく、妊娠を機に広くて収納の多い家に引っ越したいと思うようになりました。いずれは持ち家をと思っていたので、それであればこのタイミングで購入した方が賢いのではと思い購入しました良い物件に出会えてとても満足しています。

Bさん
ご主人が年上で購入を検討していました。自分もはじめは未だ早いと思っていましたが、ローン返済を考えると月の返済額が上がるのも嫌だし、定年退職前に完済もしたかったので、今購入してもいいのかなと思いました。

【30代で住宅購入した方の生の声】
30代で家を買う決意をした理由は「お子さんの出産・入学までに」「子どもと落ち着いてと暮らしたい」「子ども部屋・仕事部屋が欲しい」などの回答が多かったです。
仕事も安定し、周りにマイホームを購入する人も増えたことから「そろそろ我が家も・・・」と考え出す人が多いようですね。

Aさん
子供が大きくなってきて手狭になったので。子供部屋や仕事部屋が欲しいと思いマイホーム検討し出した。仕事がリモートワークのため、多少交通が不便でも部屋数の多くて金額の抑えられる物件を選びました。

Bさん
旦那が10歳歳上なので、今買わないとローンを組むのが難しくなると思ったからです。周りにもマイホームを購入する人が増え、子供も幼稚園に入る前には引っ越しをしたかったので、このタイミングで購入しました。

Cさん
子供がうまれ、今後家族で落ち着いて子育てができる場所に引っ越しをしたいと思ったからです。賃貸で家賃を払い続けるよりもローンの支払いに充てる方が良いと思ったし、今まで家賃として払ってきた金額を考えるとぞっとしました。購入した方が長い目で見ると経済的に得だと思いました。

Dさん
37歳で家を購入しました。30代後半になり、今35年ローンを組んだとしても完済が72歳。少しでも購入するなら少しでも早い方がいいと思いました。転勤のある仕事でなかなか踏ん切りがつかずにいましたが、自分の拠点となる落ち着ける場所が欲しいと思い、購入を決めました。

【40代で住宅購入した方の生の声】
40代で家を買う決意をした理由は「子どもの学区内の家がよい」「子どもとのびのび過ごせるように」など、より家族の住環境を重視した回答が多かったです。

Aさん
子供が小学校に上がる前に、転校しなくてもいいように決めてしまいたかった。
それまで住んでいたアパートが手狭になっていたことも理由の1つです。

Bさん
ずっとマイホームを考えてはいたがなかなか動き出せずにいました。子供が小学生になり、学区内でこの子達がのびのび過ごせる広い家があったらなと考え出すようになった所に、希望に合う物件が出て即決しました。これ以上遅くなってもきっと家を買えずにいたと思うので、購入してよかったと思っています。家での家族の時間も増えました。

【50代で住宅購入した方の生の声】
50代で家を買う決意をした理由は「子どもの独立で老後に備えた家にしたい」「毎日の暮らしの豊かさ」などの回答が多くみられました。

Aさん
子供が独立し、部屋を持て余すようになっていました。当時の家はどちらかというと子育てのしやすい落ち着いた場所にあったので、週末や定年後も気軽に街中に出られるような家に住み替えたいと思いました。

Bさん
定年後の暮らしを考えた時に、車での生活というよりかはもう少し街中のマンションの方が良いのではと考えるようになりました。周りの友人も戸建からコンパクトなマンションに住み替えている人がいて、良い後押しになりました。定年後の生活も楽しくなりそうです。

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3、年代別住宅購入のメリット・デメリット
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【20代】

メリット
1、定年前に住宅ローンを完済できる
35年ローンを利用する場合、仮に25歳にマイホームを購入するとすると完済は60歳。29歳でマイホームとなると完済は64歳になります。
ローンを長く組めるということは、同じ金額を借りるとしても月々の返済額を低く設定できるとも言えます。
退職するタイミングにもよりますが、働きながら安定した収入を得つつ余裕のある返済をしていけます。
また早めにローン返済が終わる為、その後の収入は老後の生活費として貯蓄することもできます。

2、家賃が無駄にならない
賃貸に住んでいる人の場合、購入が早ければ早いほど家賃が無駄になりません。
毎月なんとなく支払っているあなたの家賃。2年、5年、10年と払っていくと合計していくらになるでしょう・・・?考えたくもないですね。
もし、毎月家賃と同じくらいの支払いで家が持てるなら。
住宅ローンは完済が決まっていますし、自分の資産になる。
なんだか購入も悪くないと思えてきますよね。

3、お子さんの転校などを考えなくて良い
マイホーム購入がより後になってくると、学区内での購入を検討される方もお見受けします。
そうなると必然的に条件に合う物件が減ってくることにより、選択肢の少ない中から選ぶしかなくなるのです。
何歳でお子さんが産まれるかにもよりますが、そういった点がより考えにくいことも20代での購入メリットの1つですね。

デメリット
1、先を見据えた物件選びが必要になる
これから30代、40代と過ごしていく中で、家族が増える・転職・家族の状況が変わる等、将来的に今とライフスタイルが変わる可能性があります。
そうした変化に対応できるよう、少し広めの物件を購入する、仮に住み替えをするとなった時にも売却しやすい、人に貸しやすい物件を選ぶことも良いでしょう。

2、希望の借入額を借りられない可能性も
20代で住宅ローンを組む事は可能ですが、年収が低いと1人では希望の金額を借入できず、結果として思うようなマイホームを購入できないなんて事も。
そんな時はパートナーの年収と合算することも可能です。
ただし、ここで1つ注意しなければいけません。
パートナーと年収を合算してローンを組もうと思っていたけど、子供が生まれパートナーは育休中となると、現役で働いている時よりもローン審査には不利に働いてしまいます。
もしパートナーが今後仕事をやめる、育休に入る等の可能性がある方は、それよりも前に住宅ローンを組むことをお勧めします。
また金融機関によっては、婚約中であれば審査可能といった銀行もあります。検討している方はまずは担当者に確認してみましょう。

【30代】

メリット
1、希望に近い家を買うことができる(住宅ローンの審査に通りやすい)
30代は20代と比較して仕事や年収が安定し、役職に就く方も増えてきます。
住宅ローンを組みやすくなることから、より希望に近い物件を購入できるといえるでしょう。

2、貯金を頭金に充てられる
30代になると徐々に貯蓄額が増えている方が多いことも大きなポイントです。
ある程度貯金のある方ですと頭金に充てられるため、より大きなマイホームを買えたり、住宅ローンの返済期間を短くすることも可能です。
より余裕のある返済計画を立てることができますね。

3、友人・知人に相談しやすい
30代にマイホームを購入する方が多いことから、こういったこともメリットに挙げられますね。

デメリット
1、購入時期によっては学区などの制限を受ける
お子さんの学区、習い事を考慮したマイホーム探しは想像以上に大変です。というのも物件の選択肢が少ないです。
学区以外の希望条件(駅までの距離、築年数、広さ等・・・)の条件を後回しにして、より学区中心の物件探しをしていく必要がでてきます。

2、購入時の年齢によっては定年後もローン返済が続く可能性がある
20代の購入では29歳での購入でも、35年ローン完済が64歳でした。
仮に35歳でローンを組む場合、35年ローン完済は70歳。
39歳でローンを組む場合、完済は74歳です。
仮に65歳で退職するとすると、その後の返済は退職金や収入が減った中から返済していくことになります。
まだマイホームは先かな〜と思っていても、完済を考えると早すぎるといったことはないのかも・・・?と思いますよね。
また完済が遅くなるということは、20代に比べてあらかじめ別途老後資金を貯めておく必要があるとも言えます。

【40代以降】

メリット
1、住宅ローン借入額を大幅に減らせる
40代以降になると貯金を利用して500〜1000万円程の頭金を出し、住宅ローンの借入額を減らせるといった方が増えてきます。
中には全額現金で購入という方も!
住宅ローンを借りる際の利息も馬鹿になりませんからこれは大きいですよね。
(仮に金利1.0%で2500万円借入し、35年で返済する場合:利息額は4,619,633円になります。)

2、ライフスタイルが変化しにくい
結婚・出産・転職といったライフイベントが多い20〜30代と比較すると、40代以降の生活は安定していると言えます。
家族構成や住みたいエリアなどもより明確になっているケースが多く、家選びもスムーズでしょう。

デメリット
1、35年ローンを組めない可能性がある
金融機関によって異なりますが、一般には80歳までに住宅ローン完済が必要なケースが多く、45歳を過ぎると35年ローンが組めない場合があります。
また高齢になるほど収入が少なくなり、年金生活をしながらローン返済の可能性も上がってきます。
そうならないためには、頭金を準備して借入額を減らす、物件価格の抑えられている物件を購入し、借入期間を短くする、繰上げ返済を利用するなどの策が挙げられます。

2、(健康状態に不安がある場合)住宅ローンが組めない場合がある
住宅ローンは高額の借入金を長期間にわたって返済をしていくため、ほとんどの金融機関は契約者に団体信用生命保険(団信)に加入することを義務付けています。
団信に加入するためには健康状態を告知する必要がありますが、健康状態に問題ありと判断された場合には団信に加入できず、結果として住宅ローンを利用した購入が困難になります。
一般的にこういった健康リスクは年齢とともに上がっていく傾向にある為、より若いうちの購入が安心といえるでしょう。

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4、まとめ
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いかがでしたでしょうか。
住宅ローンの返済を考えると、若いうちに住宅購入することが得策と言えます。

20代で借金を背負いたくない、自分達でお金をためてから買った方がいいのでは?と思う方もいるかと思いますが、貯金をしている間にも賃貸に住む限り家賃は出ていく一方です。
その家賃をローンの支払いに充てられる、かつマイホームが自分達の資産になると考えると、意外と悪くないのかも?と思えますよね。

その反面、若いうちに十分な自己資金を貯めることは容易ではなく、無理して住宅ローンを借りるとその後の生活への経済的負担が増します。
色々物件を見ていくとどんどん夢が膨らんでいくものですが、その家に住むのはあなたですがローンを払うのもあなたです。
ご家族にとって無理のない返済計画を立ててくださいね。

また、転職や結婚などのライフスタイルの変化の可能性もあり、一概に何歳で物件を購入するのがベストとは簡単には言えません。
ご家族のライフスタイルやマイホームへの価値観によっても異なる点ですので、お困りの際にはぜひ弊社へご相談ください。
皆さんにとっていつが最適なのか一緒に考えていきます。

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