16.マンションをすぐ売るには? 売却期間短縮のコツと不動産買取のメリット・デメリット

16.マンションをすぐ売るには? 売却期間短縮のコツと不動産買取のメリット・デメリット
不動産

マンションを売却する事情は人によってさまざまです。場合によっては、引き渡し日までに期間のゆとりがなく、「できるだけ早く売りたい」と考えるケースもあるでしょう。
今回は一般的な売却期間の目安を説明したうえで、できるだけ早く売るためのコツを解説します。また、最短で売却できる方法として「不動産買取」の仕組みやメリット・デメリットも見ていきましょう。


目次===================================

1.マンションの売却期間は4~6ヶ月が目安
2.マンションの売却期間を左右するものは?
  a.マンションの状態に関する要因
  b.売り出し条件に関する要因
  c.不動産会社に関する要因
3.売却をスムーズに進めるコツ1:売り出し価格を適切に設定する
  a.自分でも相場を調べておく
4.売却をスムーズに進めるコツ2:マンションの売却に強い会社を探す
  a.会社選びのポイント
  b.担当者を見極めるポイント
5.1ヶ月以内の売却も可能? 不動産買取のメリット・デメリット
  a.不動産買取のメリット
  b.不動産買取のデメリット
  c.不動産買取を成功させるコツ
まとめ
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1.マンションの売却期間は4~6ヶ月が目安

マンションを売却するまでの主な手順は以下の表のとおりです。

 

主な手続き

目安の期間

売却前

情報収集・下準備

1週間

査定依頼

1週間

不動産会社との媒介契約

1週間

売却活動中

売却活動スタート

3ヶ月

内見対応

売り出し後

売買契約の締結

1ヶ月

決済・引き渡し

このように、スムーズに手続きが進んでも、準備期間を含めると4~6ヶ月程度はかかるのが一般的です。

 

このうち、ある程度決められた流れに沿って手続きを進める「売却前」と「売り出し後」で期間の短縮を試みるのは現実的ではありません。

そのため、より短期間で売却を進めたいと考えたときには、いかに買い手を早く見つけ、売却活動中の時間を短くするかが重要なポイントとなります。


 

2.マンションの売却期間を左右するものは

前述のように、マンションの売却期間は「買い手を見つけられるスピード」に左右される面が大きいといえます。ここでは、さらに一歩深く踏み込んで、売却期間に影響を与える具体的な要素を見ていきましょう。


a.マンションの状態に関する要因

売却のスピードは、そのマンションが備えている個別性にも左右されます。マンションの需要は、大きく分けて「立地」「築年数」「広さ」の3つによって決められます。


■立地

マンションは一戸建てと比べて駅近などの便利な土地に建てられることが多く、買い手も利便性の高さを重視していると想定できるのです。交通利便性はもちろん、周辺の商業施設などの生活利便性にも恵まれていれば、それだけ早い段階で購入希望者が現れやすいといえます。


■築年数

また、築年数はマンションにとって、とても重要な情報となります。購入後に長く居住することを考え、築年数から絞り込んで物件探しを行う買い手も多くいます。ただ、単に築年数が浅ければ早く買い手を見つけられるというわけでもありません。

リノベーションを前提とした買い手にとっては、比較的に安価な築古物件も視野に入ります。そのため、何よりも築年数に見合った売り出し価格の設定が重要なのです。


■広さ

また、広さについては、専有面積40~70m2程度のマンションに需要が集まりやすい傾向があります。極端に広いマンションでは、買い手の需要が限られてしまうため、成約までの期間も延びやすいのです。


b.売り出し条件に関する要因

売り出し条件については、「相場」と「周辺の取引価格」が重要なポイントとなります。当然ながら、似たような条件を持つマンションの相場や取引価格と比べて、売り出し価格が高ければそれだけ買い手を見つける難易度も高くなります。

そのため、早く売ることを優先するのであれば、あまり強気の価格設定はおすすめできません。


c.不動産会社に関する要因

適切な価格設定を行っても、不動産会社の得意分野や力量によってはなかなか買い手を見つけられないケースもあります。そのため、スムーズな売却には、慎重な会社選びも重要なポイントとなるのです。


 

3.売却をスムーズに進めるコツ1:売り出し価格を適切に設定する

前述した売却期間を左右する3つの要素のうち、マンション自体が備える要素は変えることができません。そのため、早く売却するためには、残りの要素である「売り出し条件」と「仲介会社選び」の2つに目を向けることが大切です。

ここでは、適切な売り出し価格の設定方法について見ていきましょう。
 

a.自分でも相場を調べておく

マンションの売却価格は、不動産会社の査定を参考にして決めるのが一般的です。しかし、査定価格は会社によって異なるため、自分でも適切な相場を把握しておくといいでしょう。

相場を確かめる方法としては、大きく分けて以下の2つが挙げられます。
 

  • 公表されたデータから調べる
  • 不動産情報ポータルサイトで調べる

国土交通省の「土地総合情報システム」では、過去に行われた全国の不動産取引のデータを確かめることができます。物件の種類やエリア、築年数といったさまざまな条件で絞り込みながら価格を調べられるため、売りたいマンションに似ている物件の価格を複数集めることで、精度の高い相場感覚をつかめるようになるのです。

 

また、国土交通大臣の指定によって不動産流通機構が運営している「レインズマーケットインフォメーション」でも、過去に行われたマンションの取引事例を検索することができます。そのほかに、より手軽に物件の参考価格を知る方法としては、不動産ポータルサイトの利用が挙げられます。



4.売却をスムーズに進めるコツ2:マンションの売却に強い会社を探す

売却期間を短縮する2つ目のコツとして、ここでは不動産会社選びのポイントをご紹介します。


a.会社選びのポイント

不動産会社にはそれぞれ異なる得意分野があるため、まずは会社の取引実績を通して、「マンションの売却に強い」かどうかを確認することが大切です。また、「都心のコンパクトマンションに強い」「郊外のファミリー向けマンションを中心に取扱をしている」など、得意とするエリアや購買層にも違いがあります。

そのため、売りたいマンションの細かな条件に適していることも重要な条件となるのです。


b.担当者を見極めるポイント

売却活動をスムーズに進めるためには、会社だけでなく担当者個人の資質にも目を向ける必要があります。売却についてはさまざまな打ち合わせを重ねていくことになるため、経験はもちろん人柄も重要となります。

「マンション売却に関する知識や経験の量」「売却プランの明確さ」「コミュニケーションの図りやすさ」「質問に対する対応力」といった観点から、慎重に担当者を見極めましょう。

 
 

5.1ヶ月以内の売却も可能? 不動産買取のメリット・デメリット

これまで見てきたのは、あくまでも通常の売買と同じように、不動産会社の仲介によって個人の買い手を見つける方法についてです。それに対して、「不動産買取」は「買取会社に直接物件を買い取ってもらう」方法を指します。

不動産買取は早ければ1ヶ月以内での売却が可能である一方、意識しておかなければならない注意点もあります。ここでは、不動産買取の特徴について、メリットとデメリットの両面から見ていきましょう。
 

a.不動産買取のメリット
  • すぐに現金化できる
  • 手続きがシンプル
  • 仲介手数料が発生しない

不動産買取の大きなメリットは、すぐに売却を済ませられる点にあります。買い手を見つける必要がないため、最短で1ヶ月以内の現金化も可能です。

また、売買においては、購入後のトラブルを防ぐために、建物の不具合を買い手に伝えなければならない義務が発生し、売り手は、物件の状況について「物件状況確認書(告知書)」にて買い手に告知するものとします。ただし、改正民法572条により売り手が知りながら買い手に告げなかった事実等があると契約不適合責任について免責されないことがあるので注意が必要です。

 

さらに、通常の不動産売買とは異なり、仲介手数料を支払う必要はありません。仲介手数料は売却時コストのなかでも大きな割合を占めるため、金銭的に重要なメリットとなります。
 

b.不動産買取のデメリット
  • 売却価格が相場よりも安くなる

不動産買取を行った場合、売却価格は査定額の6~8割程度となるケースが多いです。買取会社は、買い取った物件を売却することが多いために、必要に応じてリフォームや宣伝活動を行うことになります。

そのため、通常の売買と同程度の価格で買い取ってもらえる可能性はほとんどありません。とはいえ、不動産買取は早くマンションを売るうえでとても有効な方法のひとつでもあるため、メリット・デメリットを慎重に比較しながら最適な手段を選びましょう。
 

c.不動産買取を成功させるコツ

不動産買取においても、信頼できる買取会社選びが重要なポイントとなります。LIFULL HOME’Sの不動産売却査定では、「買取を相談したい」といった売却理由からも査定依頼を行えるので、よりスムーズに適した依頼先を見つけることができます。

売却までに時間がないときこそ、不動産買取のサービスを利用して、効率的な買取会社選びに役立ててみてください。

 

まとめ

  • マンションの売却には4~6ヶ月程度の時間がかかる
  • マンション売却のスピードは物件自体の特徴とともに、価格設定や不動産会社選びにも左右される
  • 適切な売り出し価格を設定するために自分でも相場を調べておく
  • 不動産会社それぞれの強みと担当者の力量を見極めて、適した依頼先を見つける
  • 最短での売却を優先するなら不動産買取も視野に入れる