コラム

「共働き世帯」の間取りのつくりかたを徹底解説!

はじめまして、デザイナーの佐藤幸也です。
デザイナー」の字面と「佐藤幸也」の字面のアンバランスさが気持ち悪いですね、英語にしてみます。

**I’m designer Yukiya Sato.**

いくらかマシになりますよね。(この英訳はあまり突っ込まないでください。)
こういった簡単な英字変換手法を使うよりもどうにかして「カタカナ」と「漢字」でハイブリッドにならないか考えるのがデザイナーのお仕事です。

デザイナーはいつも客観的に「おしゃれ」が求められますが、
発するものの文字や言葉の意味をはじめ、フォントや言語まで意味合いを勝手に求めてしまいます、
いや、勝手に考えてしまうようにならないとやっていけない職業だと思います。
つまりをいうと口数は少なめです。笑
ひとりごとはここまでにして、これからどうぞよろしくおねがいします。

今回のテーマは「共働き世帯の間取り」についてです。
従来は専業主婦世帯向けの間取りが万人受けとされてきました。
しかし、2000年を超えて急激に共働き世帯の数が増え始めたことがきっかけに「家事動線」という言葉が浸透してきたように感じます。家事動線とは言うまでもなく、料理や洗濯などの家事に関する動線のことで、無駄を減らすことが大切とされています。毎日が忙しいあなたの暮らしは家事動線を考えることで少し楽になるかもしれません。
是非この記事を参考にしてみてください。

目次===============================
1.家事動線を意識することで得られる効果
2.間取りのポイント3選
3.良い家事動線をつくるポイント3選
4.家族の未来像をイメージしてみよう
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1.家事動線を意識することで得られる効果
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共働き夫婦はお互いが働いているため、家事や育児を分担する決め事をしながら暮らしていることがほとんどでしょう。
つまりは時間が無い中で家事をやらなければならない為、時間に余裕がないご生活をしているはずです。ここでは共働きならではのお悩みを家事動線を意識することで解決に向かう効果について解説します。

・時短になる

「時短」という言葉は料理のレシピに使われ始めたことがきっかけのように思いますが、「間取り」が時短につながるポイントは、家事動線を短くすることや1つの動線に複数の家事をつなげることです。
例えば、キッチン→洗濯機置場→ランドリー→ウォークインクローゼットのつながりがある間取りの場合、朝食を作り終えて、夜中洗濯していた洗濯物を取り、ランドリーへ干し、必要なものはアイロンをかけて、そのままクローゼットへしまう。従来では、2階まで洗濯物を干しに行くために階段を往復することが一般的な家事動線でした。
※ここでのポイントは洗面を通らないようにすることで、朝の混み合う生活動線には被らないようにすることでお互いに気持ちのいい朝となります。

もう1例挙げると、リビング収納やファミリークローゼットをつくることです。
これは「片付け・収納動線」という点で「散らかる物はその場所にしまう」や「みんなで同じ場所にしまう」ことで探す手間や歩行距離を減らすことができます。

家事動線は挙げたらきりがなく、それだけ一日の家事量が多いことや、家族構成でライフスタイルが違うため、間取りは十人十色と言われるのです。

・自立心がうまれる

あまり間取りを考える上で出てこないワードですが、共働き世帯だからこそ、家事動線を考える上で重要になります。
自立心とは子供も大人も同じで「自分でやりたくなる」ことが大切です。ご夫婦で決めた家事ルールでも家事動線を意識した間取りでは「今忙しい時期なのかな、今日は私がやろう」という気持ちになることもあるのです。
例えば、最近流行りの「ファミリークローゼット」を洗面室に隣接した間取りの場合、荷物や衣類の管理が一括され、各々で用意できる状況をつくることができます。これは、ファミリークローゼットの状況によってはお互いの近況を確かめられる場所になることもあるということなのです。
管理が一つの場所になることのメリットは他にもあり、物を探す手間も減り、他の人が探すことも可能になります。

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2.間取りのポイント3選
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共働き世帯の場合、生活リズムが家族全員違うことも多く聞いてきました。
快適な生活を送る為に、生活リズムが違うことで起こり得る問題を間取りで解決していきたいところです、ポイントを見ていきましょう。

・リビングとベッドルーム
ご夫婦で寝られる時間が違うことはもちろんのこと、不規則な勤務時間で必然的にリズムが違うことは多くあると思います。ここで考えられる問題は「物音」です。大きな音が出やすいリビングとベッドルームが隣接していると生活音で睡眠に弊害が起こることは多いに考えられます。もちろん洗面やトイレからも「物音」は発生する為、ベッドルームに隣接するお部屋には注意が必要です。

こういった問題が起こりやすいお部屋通しの位置関係は特に細かいシミュレーションのもと計画していくことをおすすめ致します。

・ランドリールーム
最近では「洗面」「脱衣」「ランドリー」をそれぞれのお部屋で区切ることをご要望されるお客様が増えてきました。特に部屋干しが一般的になってきた今日ではランドリールームで洗濯して、部屋干しして、アイロンをかけて、畳んで、を一度にできることが「時短」というよりも当たり前になってきました。そのままクローゼットが隣接しているとなおよしですよね。

・ファミリークローゼット
前章でも解説しましたが、もう少し深堀りしていきます。各々の部屋にクローゼットのある従来の間取りの場合、共働き世帯の「夜家事」にすごく不便なのです。
例えば、洗濯物をしまいたいとき、寝ているお部屋に入り、かつクローゼットのドアを開けて、照明をつけて、といったことになるのです。また、明日の準備をしたいのに状況がわからず、翌日の忙しい朝時間にやるタスクが増えてしまう、そんなこともあるのです。位置としましては、ランドリールームに隣接していることがベストです。

是非、導入をご検討してみてください。

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3.良い家事動線をつくるポイント3選
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ここまでで、なんとなく家事動線は考えないとまずいなと感じて頂いた方、ありがとうございます。
でも具体的に何を意識すればいいのか、次の項目を押さえて頂ければ、みなさん簡単に良い家事動線が作れますのでご安心ください。

・ワークトライアングルを理解する
ワークトライアングルとは、キッチンシンク・冷蔵庫・コンロを結ぶ作業動線のことを言います。これは台所の使いやすさに大きく影響し、三角形が正三角形に近い・又は線の合計長さが3.6〜6mに収まると使いやすいといわれています。3.6〜6mという数値は、短すぎてしまうと作業スペースが狭くなり配膳のしにくさにもつながるため注意が必要です。自分の家の平面図があれば定規で簡単に測ることができます。(縮尺にはご注意ください)

・設備機器はそれぞれ近くに配置しましょう
これはキッチンに加え水廻りすべての機器のことを意味しています。なるべく集中した間取りになっていると家事動線が一筆書きでつくれずとも負担は減りストレス軽減にもつながります。水廻りが生活の快適性につながるといっても過言ではありません。

・収納は動線上に配置しましょう
生活していくなかで重要なものは水廻りの他にもうひとつ「収納」が挙げられます。
家事する上で収納が伴わないとかえって歩行距離が伸びてしまい時短にはつながらないのです。これは「ワークトライアングル」と「設備機器の配置」がクリアしたら確認してみてください。(最初にやると家が大きくなるか間取りがまとまりません)
まず、収納スペースはどれくらい必要なのか、「収納率」というものがありますが今回は触れません。。それは収納率が満足していても収納の位置が悪いとかえってストレスになってしまうからです。収納の位置の基本は、「動線上・動作上に収納を設ける」です。簡単な方法はただひとつ!家事動線・生活動線の矢印を間取りに描き、その矢印に面する位置に収納スペースを作ってください。つまりは、何をどこに収納するか決め事をすることで必要な収納スペースが決まり、余分なスペースをつくらずに済むのです。
 
忙しく時間のない共働き世帯にとって、事前に「決め事」をすることは些細なケンカの芽を摘むことになるはずです。
ストレスフリーな毎日を送るためにおうちづくりのヒントにしてみてください!

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4.家族の未来像をイメージしてみよう
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共働き世帯では毎日が忙しく時間に追われた生活になってしまい、ゆっくり話し合う時間なんてありませんよね。
ここでは快適な家づくりをするために家族と話し合っておきたい2つのポイントを解説します。

・子育てについて
子供は何人欲しいのか、どういう環境で育ってほしいのか、あと何年くらい家で過ごすのか、、挙げたらきりがありませんが、子育てについて考えることは「部屋数」や「リビングの大きさ」に影響してきます。どちらもお家の「大きさ」に影響することですので資金計画に大きく関わってきます。一番将来設計がブレやすい部分ですが、将来を見越した計画を間取りでも解決することが可能です。
例えば、将来子供が増えても良いように部屋を分けても成り立つようにプランニングしたり、リビングのカウンタースペースは子供の勉強スペース、後に自分たちのワークスペースにするなどなど。
 
・仕事(時間)について
共働き世帯にとって出社時間と退社時間が合わないご家庭ほど生活に支障が出やすく、生活に合わせた間取りを検討しなくてはなりません。特に就寝時間が要注意で多方面からの配慮が必要になり快適性に大きく関わってきます。家族のタイムスケジュールをつくり、ケースに合わせた家事分担を決めておくと突発的なストレスが軽減されるでしょう。これは余暇をつくるきっかけにもなりますので、お互いの大切にしたい時間を共有することにもつながります。
忙しいご夫婦にとってお家で過ごす余暇時間の使い方は間取りを設計する上で重要なことなのです。

まとめ
共働き世帯にとって、「間取りを考えること」即ち「おうちづくりをすること」は今後の人生に大きく左右されることに違いありません。
お忙しいお二人にとって「家事動線」を意識した間取りは快適な生活を送る上で大きなポイントになることがご理解頂けたのではないでしょうか。家事も育児もお互いが楽になるように、ストレスにならないようにおうちづくりのお手伝いをさせて頂ければ幸いでございます。経験豊富なプロの意見が今抱えている問題の解決に向かうきっかけになるかもしれません。

是非参考にしてみてください。

また後ほど。

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