ちょっと意識してほしい【巾木】

こんにちは。仙台の中古リノベとcasa取扱店、ガウディランドの安川です。

突然ですがみなさん『巾木』という言葉をご存知でしょうか?
巾木(はばき)はあまり馴染みがないかもしれませんが、壁と床の取り合い部分に取り付ける部材のことです。
今回は、少しの部材で印象を変える事ができるこの巾木(はばき)についてご説明します。

目次=================
1.巾木の役割
2,材質の違い
3.まとめ
===================

===================
1.巾木の役割
===================

①靴や掃除機、台車等の衝撃や汚れから、床付近の壁を守ります。床付近の壁は何かと傷が付きやすいので、巾木はある程度強固なものであることや、弾力性のあるものを使用する必要があります。

②温度や湿度で伸縮する、無垢材等を使った壁や床の場合は、逃げしろ(隙間)を設けることで、床鳴りやたわみを防ぐことがきます。

③床と壁との取り合い部に巾木を廻すことで、見た目にすっきりとした印象を持たせることが出来ます。

巾木はどうしても設けなければならない、というものではありません。
上記のように、巾木の役割からいえば、壁が石やタイルなどの仕上げ材が固く丈夫なもの同士の場合は、設ける必要がありません。

===================
2.材質の違い
===================

巾木は床の仕上げや壁の仕上げはもとより、天井などを含めたその部屋の仕上げにマッチしたものでなければなりません。床や壁が豪華でも、巾木が安っぽければ台無しです。そこで、巾木にどんなものが使用されるかその材料を説明します。

①木(木製巾木)
床が木製の場合は同じ木材を使用することが多いようです。最近は床材もプリント合板、巾木はラッピングと言って木板に木目調のポリ塩化ビニルシートを貼って使用することが多くなりました。様々なタイプの模様があり、色目も豊富で住宅やマンションには殆どこちらが使われています。

②石
床が石張りで、壁が石やタイルを使わない仕上げである場合、床と同材の石を巾木として使うことが多く感じます。

③タイル
石と同様に、床がタイル張りの場合、巾木もタイルを使う組み合わせが一番多いようです。タイルは床と同材で同じ寸法、色目を変えたものを、大体一枚分を巾木として使用します。上に何枚も張るようなことはあまりしません。従って、タイルもその長さがある程度あるものを使用します。例えば最低でも100ミリ、高ければ300〜450ミリ程度です。その上部の壁はクロス貼りや吹付けなどを多く見かけます。

④金属
金属、石、タイルなど硬い床や壁など、本来巾木をあまり必要としない箇所で使うことが多いです。材料としては、ステンレスやスチールなどがあります。あまり見かけることが少ない材料の一つです。

⑤ポリ塩化ビニル(ソフト巾木)
床がポリ塩化ビニル系やクッションフロアでは一番よく見かける巾木です。お手頃で、接着剤で貼り施工が簡単です。色や模様が豊富で高さはメーカーにもよりますが、40〜100ミリ程度まであります。

===================
3.まとめ
===================

巾木が占める面積は、壁や床などに比べごく僅かです。ですが、
なんとなく決めてしまうと、完成してから部屋が狭く感じてしまったり、巾木だけ妙に浮いているように感じる事があります。
それだけ存在感は大きいのです!
日頃はあまり意識することのない巾木ですが、巾木の色や形によって部屋の印象はかなり変わってきます。
このように部屋の印象に大きな影響を持っている巾木なのに、打合せの際、床や壁の色に合わせる程度ではもったいないと思います。
せっかく家を建てる、リノベーションをするのに、間取りだけが自由で内装材は建売住宅と同じでは!?
もう一度言いますがもったいないです!!
巾木を意識することで、オシャレなお部屋に変身するための大きなきっかけになってくれます。
巾木が小さい、目立たないほうがスッキリしてモダンな印象に。反対に、巾木が見えるほうがナチュラルな雰囲気の部屋に仕上がります。
あたなの目指す部屋の雰囲気に合わせて、巾木を上手く使い、よりオシャレで素敵なお家づくりを楽しみましょう。

弊社ガウディランドでは、お客様の様々なご相談を受けつけておりますので、お気軽にご相談ください。

中古リノベーションの資料請求はコチラ!

建築家とつくる家【design casa】の資料請求はコチラ!

Column一覧に戻る