わたし、家を買う。何から始める?
- 2023.07.28
- ライフスタイル・その他
先日、来たる夏に向けて、自宅のエアコンを専門業者にきれいにしてもらい、快適に過ごしている、仙台の不動産とデザイン建築のお店「GAUDI LAND」のササキです。
今年はとにかく猛暑やら線状降水帯やら日本全国大変なことになってますね。年々酷くなってる気がしますが・・・これからの未来はどうなってしまうんでしょうかね。
ここ何日かは毎日のように最高気温が35℃前後で、夜も25℃以上と、いつどこにいても滝のように汗が出てくるので、水筒を欠かさず持ち歩いております。
みなさんも、外での熱中症対策はもちろん、おうちの中での熱中症対策もしっかりしましょうね。
ちなみに、エアコンの内部洗浄は、ほんとびっくりするくらいの汚れが取れて気持ち良い反面、今までこんな空気環境で過ごしていたのか、、、って必ず一瞬は深く考えさせられますので、一度はみなさんやってみてくださいねー笑
さて、今日はタイトルにもある通り、「家を買う時に何から始めるか」についてお話ししていきたいと思います。
おうちを既に持っている方は、一番最初に何をしたか覚えていますか?
・友達にどこで買ったか、なんで買ったか聞いたりしましたか?
・家と言えば展示場やモデルルームと思ってすぐ近くに見に行きましたか?
・まずは分析が必要、とネットで検索しましたか?
実は、最初にあなたが何をするかで、あなたがこれからどんな住まいづくり・住まい探しをしていくことになるかの大きな分岐点となります。
もしこのコラムを読んでいるあなたが、住まい探しの初期段階だったなら、ぜひ参考にしてみてください。もちろん、住まい探しの真っ最中でも、一度立ち止まって冷静になるのもいいかもしれません。
= 目次 =
1 場所・建物、どれを選ぶ?
2 悩むあなたの心強い味方「○○」には要注意。
3 まわりを気にするな、あなたこそ自分の味方であれ
最初にやるべきことは、決まっています。場所を買うのか、建物を買うのか。まずはこれを必ず決めましょう。
あなたが言いたいことはわかります。笑 「どちらも」は無しです。
本当に住みたい場所にお金をかけて住まいを選ぶのか、場所はどこだっていいから住みたい家を作るのか。究極はこの2択になるでしょう。
場所を選んだあなた。
・本当に住みたい場所ですか?
・そこに住みたい理由はなんですか?
・いずれ引越しする可能性はありますか?
・そこに住んだらどんな生活になりそうですか?
少なくともこれくらいは自問自答して、明確な答えを自分の中に見つけましょう。
次に建物を選んだあなた。
・建てたい建物があるのでしょうか?
・建物に何を求めますか?(広さ?デザイン?安全性?)
・30年後の建物はどうなっていると思いますか?
・引越しをする可能性はありませんか?
こちらもこれくらいは考えておきましょう。
究極の2択ですが、これからの住まい探しをする上で重要なポイントであり、契約前になった時に改めて問いただすと良いでしょう。
この2択でどちらかが決まったら、次に予算を決めましょう。
予算は、住宅ローンを利用する方の場合、現在の家賃をベースに考えるのは良いことですが、今の家賃より安く買いたいと思っている方は注意が必要です。
それは何かというと、まず考えてみましょう。
あなたが今住んでいる住まいとこれから買いたい住まいでは、
・どちらの場所が良いですか?
・どちらの面積が大きいですか?
・どちらが高層階ですか?
賃貸は持ち家より高いという考え方がありますが、今より快適な住まいに住もうとするのに、普通に考えて今よりよっぽど安いはずがありません。少なくとも広さだけでも今より広くしたいという方が多そうなので、その場合は少しプラス、最低限でも同程度くらいで考えておきましょう。
予算が決まったならば次にスーモやアットホームといった不動産情報サイトで物件探しするんでしょ?と思った方、まだ待ってくださいね。
予算が決まってもマンションであれば管理費・修繕積立金・駐車場によっては毎月の支払いが全く異なります。あくまで「予算を決める」=「毎月の支払いと頭金を決める」のみです。
では次に何をするか。ここが大きなポイントです。
また2つの分かれ道です。
・建物に少しでも自分のこだわりを持たせたい人は建築会社をネット検索。
・建物に対してあまり求めない人は不動産会社をネット検索。
です。
実は物件探しというのは資金計画を立てられるプロに任せるか、資金計画をしっかりと組んでから探すべきです。なので、まずはそのプロである不動産会社か建築会社を選ぶのが優先なんです。
でも土地も、リフォームやリノベーションをするための中古物件すら持ってないのに、建築会社探しからでいいの?って思いますよね?
良いんです。
みなさんがまだ土地や中古を持っていない場合でも、自分好みの空間を少しでも求めたい人は建築会社の選定から入るのがオススメです。
それはなぜか。
不動産会社や物件の検索を優先にしてしまうと、自分好みの空間の実現に充てられる予算がどれくらいかもわからずに、後でこだわり部分を調整もしくは最悪の場合は妥協せざるを得なくなってしまうからです。
建物に対してあまり多くを求めない人、すなわち建売や中古住宅を購入してそのまま住んでも良いという方はすぐに不動産会社を検索しても良いでしょう。
そして話を聞いてみたい不動産会社や建築会社が決まったなら、実際に足を運んで資金計画を立ててもらい、物件探しに入りましょう。
先ほども言いましたが、物件探しは、不動産会社や建築会社と打ち合わせして、おおよその部分がわかってから探し始めるか、業者に提案してもらうか、がベストです。
何事も順序が大切ですよ。先走っても後で元に戻るだけです。
さて、究極の2択を終えて、次に進むべき道がわかったのであれば次章へと続きます。
建築会社や不動産会社を選ぶ際に、選び方がどうもわからなかったりします。
それは世の中の不動産会社は令和4年度末時点で約13万社、建築会社は令和4年3月末時点で約47万5千社と、あなたがよく見るコンビニエンスストアの数よりも圧倒的に多いことで、その違いもよくわからないからです。
特に不動産はそもそも不動産仲介の仕組みが一般の方から見てもわかりづらく、会社の大きさは違えど、売り物は一緒であることに気づきにくいものです。
不動産は売り物自体が「不動」なもの。つまりは土地や建物であり、その持ち主は一般個人の方がほとんどですよね。それを不動産会社が個人に変わって売るわけです。
となると、売り物に差異はなく、どこの不動産会社が取り扱うか、だけの話になります。
そして、ここがわかりづらいところですが、基本的に購入する側のあなたはどこの不動産会社にお願いしようとも、どの物件も購入することができます。
よく不動産情報サイトには、物件情報が外観や間取り図とともに掲載されていますが、そこに記載されている不動産会社は「売主さん(土地や建物の持ち主)を担当している不動産会社なんです。
言葉の通り、売主の担当ですので、買主の担当ではありません。
この不動産情報サイトに載っている物件に問い合わせをすると言うことは、売主担当の不動産会社が対応することになりますので、当然そこの物件を売ろうとすることになります。
ただし先ほども言った通り、買主は自由に不動産会社を選んで自分の担当にすることができます。これなら自分の希望に合った物件を日本中から探して提案してくれる構造が成り立ちます。
それでも自社が売主の担当である物件を進めてくる可能性はもちろん否定できませんが。
一方、建築会社は、その規模もできることも、自社開発商品があるかないかもまるで違います。
ゼネコンのように、マンションやビルを建てることを生業にしている会社もあれば、一般住宅の建築をしている会社もあります。
また、大工仕事はできても電気配線などの仕事ができない建築会社もあります。
さらには家を建てたり直したりすることはできても、設計やデザインができない会社もあります。
ハウスメーカーのように自社工場で自社商品を開発しているところもあれば、自社工場を持たず、様々な建築部材を取り入れて建築する会社もあります。
このように建築会社は幅が広くその特徴や長所・短所は会社によってまるで違います。
その中でどのようにして選べば良いか、とても迷いますよね。
そんなあなたの心強い味方となる会社がいくつかあります。
保険などでもよく耳にする「窓口」。
このジャンルの会社は、たくさんの会社からあなたにあった会社を提案しますよ、というもの。
○○○カウンターはその最大手とも言えるでしょう。
その道のプロが教えてくれた建築会社なら信用してそこにお願いしても大丈夫だろう、と思いたくなりますが、ここにも注意が必要です。
まずは、一旦冷静に考えてみましょう。
先ほど、建築会社は日本に約47万社以上あるとお伝えしました。
その会社の中からあなたにあったものを教えてくれるわけではありません。
実際は本当にごく一部で、数十社ほどの会社の中から、あなたに対して2〜3社選ぶわけです。
もしかしたらその数十社以外で本当にあなたにあった建築会社があったかもしれません。
なぜその数十社に限定しているのか。
この窓口に登録されている会社は「それなりの広告料を支払って、窓口に登録してもらい、顧客へ紹介される」仕組みになります。
要は集客方法の1つというわけです。
そして窓口が紹介した建築会社とあなたが契約することになれば、数%のマージンが建築会社からその窓口へ支払われるシステムになっています。
それがその窓口を運営する会社の売上となり、人件費や店舗のテナント代金が支払われ、利益が出るわけです。
無論、登録してくれる業者が増えれば増えるほど、どの建築会社を紹介してもマージンが入ってくる割合が増えるので窓口は潤うわけですね。
窓口も当然民間会社であって利益を出さなければなりませんので、人件費はできる限り抑えるべき。
となると、アドバイザーなる相談窓口の担当者に、有名な住宅評論家や研究家、住宅系Youtuberなどコストの高い人材は置いておけません。
ここが問題で、どんな人物が相談窓口になっているかを考えることです。
たくさんの会社の中から数社を選んであなたに提案するのなら、その「たくさんの会社」をしっかり理解しているかどうかです。
少なくともアドバイザーが実物の家を見たことがないとなれば、提案される情報はカタログ程度の情報と何も変わらないでしょう。
しかしながらアドバイザーは、言ってもその会社の一般社員さんです。住宅会社比較に精通した人ではありません。
中には家を買った経験も、住宅会社に勤めた経験も、家を作っている現場を見たこともない人もいます。
また、建築会社が本来下げられるコストをマージンとしてその窓口に払っていることもあなたは考慮するべきでしょう。
いくらあなたが窓口から紹介された建築会社に値引きをしてもらったとしても、「そのマージン分も本来は引いてもらえるはずだった」ということは真実です。
さらに、その窓口である民間会社はどんな会社かと言うところにもメスを入れてみます。
最大手の「○○○カウンター」は不動産物件情報サイトであり、登録された会社からマージンを得ているので、登録された建築会社の中では比較的に「中立的な立場」と言えます。
ただし、窓口の中には建築会社を経営している会社もあり、そこが窓口を運営していることもあります。
この窓口に中立性はあるのかは少々疑問が残りますよね。
似たようなもので、インターネットで建築会社などを探す時に、一定のサイトでは「オススメ建築会社」や「建築会社のランキング」を掲載しているところもあります。
個人のブログ記事などでまとめている場合はそこまで問題ではありませんが、どこかの会社が運営するサイトでランキングなどを掲載している時は、同じように広告費・掲載費が絡んでいます。
となると、広告費をより多く払っている会社がオススメされたり、ランキング上位に、という構図が成り立ってしまうのも事実なんです。
いわば日本人の前倣え(まえならえ)の精神を逆手にとった手法と言えます。
あなたにとって上位ランキングに掲載している建築会社が必要なのか、どこかの会社が勝手にオススメしている建築会社が必要なのか、しっかり考えましょう。
あくまでもあなたに必要なのは、あなたが必要だと思っているモノを叶えてくれるところであり、他人の意見に振り回される必要性はないのです。
前章が長くなってしまいましたが、価値観は人それぞれです。あなたに必要なモノ、あなたが価値を感じるものはあなたにしかわかりません。
選び方がわからないのであれば、今どきは、気になっているInstagramのアカウントに直接DMを送ってやりとりを試みるのもよし、「建築会社・リノベーション会社・リフォーム会社・住宅会社」それぞれWEB検索して気になる会社に資料請求をするもよし、展示場や店舗、見学会等に直接足を運んで吟味するもよし、です。
そのあとは担当や会社とのフィーリング、提案力、理解力などでどんどん選定されていくでしょう。
それでもあなたの住まいの方向性が決まらないことがあります。
そこにはきっと自分の思い描いている住宅像と、現実的にあなたにあった住宅にギャップがあることが考えられます。
例えば、どう考えてもマンションの方が立地という面で適しているのに、戸建を希望してしまっている場合や、中古を買う方があなたに適しているのに、新築注文住宅にこだわっている場合などです。
ここには若干ですがステータスやプライドといった感情も含まれているかもしれません。
知人はみんな新築のハウスメーカーで建てているのに自分は中古住宅でいいのか、みんな都市部で買っているのに自分は郊外でいいのか、と周りと比較してしまうこともあるでしょう。
ここで最初に究極の2択としてあげた「場所」か「建物」を思い出してください。
あなたが希望するモノが「自分の予算内」で買おうとした時に、「新築」か「中古」かについては正直あまり関係ありません。
昔であれば技術や工法も少なかったため、中古には一定の注意が必要でしたが、今では補修する術もあれば、国全体としても古き良きものを残していこうという背景もあり、リフォーム業者やリノベーション業者も多く台頭してきました。
さらに建築資材の高騰もあり、新築が買いやすい時代は終わったのです。
大手ハウスメーカーで建てるのはなかなかな経済的な基盤が必要ですが、無理をして買う必要があるでしょうか?
大手メーカーでなければならない理由は何でしょうか?
また、注文住宅にこだわるのならば、「構造が売り」、「低価格が売り」など、住宅会社によって特徴は様々ですが、あなたの理想を叶えてくれるのは「家」という商品ですか?
いいえ、きっと本当のあなたを理解してくれる担当者や設計士でしょう。
自社の商品を売り込む会社なのか、あなたのことを理解してくれることに重きを置いた会社なのか、よく考えてみてください。
また、マンションでは、
エントランスやロビーが豪華なマンションがあなたに本当に必要でしょうか?
そこにいる時間は1日のうちどれくらいですか?
そこにゲストを招いてあなたの何にゲストは感動してくれるのでしょうか?
そこにいくら予算をかけているかわかりますか?
マンションの良さは、強固な構造でいて、立地がよく、売り買いしやすいのが特徴です。
そこに豪華絢爛なエントランスは多くの場合不要でしょう。
古くても宅配ボックスが付いていれば私は十分な気がします。
「あなたが大切にしているものをベースに、そこに予算という制限を設けて、選んでいく。」
それが本来の住まい探しの順番です。
色々なものを見ていけば、だんだん心が移ろっていくかもしれませんが、そんな時は初心に、究極の2択に立ち返りましょう。
その上で自分の予算です。決して背伸びしてはいけません。
いつしか住宅を見れば見るほど、見栄えが住まい、コスパが良い住まい、立地が良い住まいなど、上を見ていくようになり、場所や建物に少しづつ妥協が生まれ、本来の優先順位からブレていくことが多々あります。
ですが、住まいはあくまで「手段」であって、「目的」ではないはずです。
立派な住まいを買うことが目的ではなく、あなたの目的を遂げるための手段が「住まい」なのです。
もし立派なお家に住みたい夢を叶えたいならば、しっかりと収入が増えて、預貯金も十分な状態にして、今のお家を売って買う、こんな形でステップアップしていきましょう。
近道しようとしてもどこかに無理が生まれ、楽しいはずの持ち家ライフも苦しくなります。
少し厳しい言い方が多かったかもしれませんが、私の知る限り、「頑張って」新築を買おうとする方が最近は多いように思います。
あなたには立地の良い場所がピッタリで、予算的には中古が適しているのに、新築注文住宅を郊外で建てるんですか?
こう思ってしまう方が非常に多いんです。
立派な住まいを持ったら成功の証ではありません。
むしろ、自分にあったアイテムとしての住まいを上手に選択することが成功に近づく方法と言えるのではないでしょうか。
今は新築だけじゃなく、中古もリノベーションを加えることで自分好みにできます。
新築も、いろんな建築資材が各社の競争の中で次々と生み出され、出回っている世の中です。
この構造・工法が一番良い、なんてものはありません。今の時代、そこまで大きな差はないのです。
買い方は昔よりも選択肢が多いので、上手に活用して、「自分に合った住まい」を見つけて欲しいと思います。
そこまで言うのですから、私たちGAUDI LANDは、いかなる買い方にも対応できる環境を整えています。
中古、新築、建売、注文、リノベーション、リフォーム、あなたに合った住まいを探し出して提案します。
ぜひお気軽にご相談を。
ではまた!
GAUDI LANDは、【サ家】を通して日本をフィンランド化する計画に賛同、協力しています。
200年後にはフィンランドのようにサウナがもっともっと当たり前になってるはず!
みなさんも是非自宅にサウナをいつでもご相談下さい。
施工範囲は仙台市はもちろん、宮城県、福島県の一部となっております。
ちなみに【サ家】の金額は建築家と造る家casaでも、リノベーションでも同じです。