本当に必要?「現代の客間」
- 2022.09.01
- ライフスタイル・その他
お疲れさまです、仙台でリノベーションするには?注文住宅を建てるには?
はい、GAUDI LAND(ガウディランド)の佐藤幸也です。
さてみなさん、今月あなたのお家にご来客は何回ありましたか?
またそのうち自宅に泊めたよーという方どれくらいいますでしょうか。
間取りの相談を受けていると「来客」を心配される方が特に多い印象です。
確かに、突然の来客にいい顔をする人はいないと思いますが、一年の内での来客数は限られる数ですよね。
そんな数少ないご来客に「6畳の客間」をつくりたいというご要望を聞く機会が多いです!この考え方は危険です!
強く伝えたいのは、『「非日常」のために「日常」を犠牲にしないでほしい!』です。
今回は本当に必要?「現代の客間」について解説していきます。
また客間だけでなく、突然の来客への対策方法についても解説していきますので間取りのつくりかたのヒントもご紹介します。
この記事では、これから家づくりを始める方、現在進行形で間取りの打合せをしている方、インテリアが好きな方、お家時間を大事にされたい方みなさんに向けた記事となっております。
是非参考にしてみて下さい。
=目次=
1.客間のコスト
2.タタミコーナー
3.子供部屋
4.突然の来客対策
5.まとめ
-1.客間のコスト-
まずは客間をつくるためにどれくらいの建築コストがかかるか知っておきましょう。
仮に6畳の和室だとすると、広さでいうと3坪となります。
単純に坪70万円のお家だと3坪×70万=210万円の建築コストがかかります。
さて、この金額を見てどう思われますか。
別の見方で考えてみます。
1年の長期休暇(正月・GW・夏休み)の3回、親族が泊まりに来ることを想定しますと、仮に35年で105回泊まりに来る計算になります。
この計算でいくと、1泊2万円の費用が泊めてあげている側の人にかかる計算になります。
このコストもったいないと思いませんか?もっと優先順位が高いところにお金をかけたいと思いませんか?
それでも「オ・モ・テ・ナ・シ」をすることを優先順位を高く決めていただいている方もいらっしゃいますので、
次からは、現代の客間のカタチについて解説してきます。
客間を作る以上、注意しなければならない点も多くありますので要チェックです!
-2.タタミコーナー-
現代の客間人気No.1はタタミコーナーです。
これはみなさん予想通りかと思いますが、壁で囲まれた部屋をつくるのではなく、リビングの延長にタタミコーナーをつくりLDKを広く見せる効果や子供を寝かせたり遊ばせたり、また家事スペースとして洗濯物を畳んだりアイロンをかけたり、またカウンターをつくりワークスペースにしたりと幅広い使い方をすることができます。
客間として見ていくと、オープンなスペースになるため、気を遣う相手の場合は注意が必要です。
対策としてはスクリーン系の建具設置やロールスクリーン、カーテン等で目隠しできるようにすることです。
建具はスクリーンやガラス戸を選択すると費用がかかるので安価に済ませる場合はロールスクリーンがオススメです。
ここでタタミコーナーのデメリットもご紹介します。
■4.5畳半から6畳程度の広さにすると客間をつくる費用とあまり変わらない
客間をどうするかを検討するにあたり費用面でやめる人が多いため、広めのタタミコーナーをつくる場合は費用は同じようにかかります。
ここでのポイントは本当に「4.5畳半から6畳」の広さが必要なのか?です。
ご来客が仲のいい友人や親族であればそこまでの広さを必要としないケースを多く聞くので、1人や2人程度であれば2〜3畳程度のタタミコーナーでも十分寝るスペースは確保することができます。
また、連泊するようでなければタタミコーナーすら不要でLDKの家具を寄せて寝ることも可能なので、優先順位がLDKの広さが高いご家庭は特にタタミコーナーにかける費用をLDKにかけることをオススメ致します。
また、建物サイズを変えないように収納を削ってタタミコーナーをつくる提案もよく聞きますが、収納を削ることは危険です。
どうしてもつくられる場合は小上がりにして床下収納をつくるように計画すると良いでしょう。
-3.子供部屋-
タタミコーナーの次に多いのは子供部屋を客間に使う!です。
ご来客が多い時期ってありますよね。特にお子様が小さいときはお友達の家に遊びに行って近況報告したりと子供が小さいからこそ頻度は多いと思います。
子供が中学生や高校生になると親離れが始まり、大人には自由な時間が生まれやすく誰かの家に遊びに行くよりも旅行にいく頻度のほうが増えるのではないでしょうか。
つまり、客間としてお招きする時期は我が子が小さい時期であり、寝室で一緒に寝ている・寝ることができるケースが多いのです。
その時期の子供部屋は客間として十分使用できるのではないでしょうか。
これが「子供部屋」を客間にできる考え方の1つになります。
ましてや将来お子様が家を出ることになる可能性は高いですよね、子供部屋でさえ無駄になる可能性ありますよね。
客間は必要でしょうか?
-4.突然の来客対策-
これまでの解説で客間はいらないかなという方、突然来客があった場合どうしますか?
少し触れてきましたが、リビングや子供部屋を客間利用することは可能です。
しかし、来客は仲の良いご友人や親族だけではありません。
荷物の配達にきた知らない人に家の中をじろじろ見られたくないですよね。
ここでは突然の来客への対策方法を解説します。
4.1 リビングドア
リビングドアは玄関から廊下に上がり、一番アクセスしやすい位置にありますよね。
これは「玄関から見えやすい位置にある」という見方もできる為、家の中には入らない来客であっても家の中を見られてしまう原因になります。
特に玄関ドアとリビングドアが向かい合っている場合は間取りを再度検討してみては如何でしょうか。
4.2 キッチン
日頃のお手入れが難しい場所といばキッチンですよね、つまりは見られたくないですよね。
これを簡単に解決する方法があります。
それは、キッチンの向きをリビングドアからリビングへの動線上でキッチン内部が見えるような向きにしないことです。
キッチンへのアクセスが良いメリットはありますが、丸見えになるデメリットのどちらをとるか共働き世帯は特に避けたほうが良いかもしれません。
4.3 洗面台
従来の間取りでは洗面所は1坪の中に洗面台と洗濯機があり、そこで脱衣して浴室に入ることが普通とされてきました。
しかし、最近では家事動線を間取り決定の軸にすることが増え、1坪の洗面所では狭く、脱衣所や洗面所、ランドリールームそれぞれを独立させる間取りが増えました。
これは家事を優先しているように見えますが、他にもプライバシーや音の配慮にも効果的であり人気になっています。
さらに来客への対策にもなるのが良い点で、洗面所と洗濯機置場の空間が分かれていることで隠したい洗濯物周りを隠すことができます。
4.4 トイレ
4.4.1手洗い
トイレに手洗いがあると洗面所へ行かないように誘導することも可能です。
4.3の洗面所と脱衣場を分けられないようなケースではトイレに手洗いを設けることがポイントになります。
4.4.2位置
トイレのドアを開けると玄関を向いている間取りもあります。
これはトイレから出てきたときに玄関先で誰かが対応しているケースもあり、お互いいい気はしないですよね。
4.5 ドアの形状・色
リビングドアは採光のためにガラス入りにしてデザインを変えることがほとんどではありますが、廊下に面しているドアをデザイン統一のためにすべて同じデザインにしていませんか?
これは来客の視点ではデメリットになり、間違えて他の部屋に入ってしまう恐れがあるため、デザインを変えることで説明しやすくすることも可能です。
どうしてもデザインを統一されたい場合はドアにサインを付けることで目印にすることができます。
4.7 宅配ボックス
宅配ボックスを設置すると知らない人と面と向かって対応する必要がなくなります。
玄関ドアを開けなければ家の中を見られる心配はありません。
以上、来客対策をご紹介してきましたが、突然の来客に対して費用をかけずに対策できることはたくさんあります。
間取りをゾーニングだけで捉えずに何時に誰がどこを歩くのか何をしているのかをイメージしながら間取りは決定することが大切です。
-5.まとめ-
来客といっても、玄関先で対応するのか、リビングまで入るのか、泊まっていくのか、いろいろなケースがあります。
すべてに対応する間取りをつくることは難しい場合もありますが、大切なことは『起こり得ることの「頻度」はどれくらいか』を家族で話し合うことだと思います。
頻度と建築コストのバランスをとることが住まいづくりのポイントになりますので是非この記事を参考にしてみて下さい。
ではまた後ほど。
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