コラム

本当に「カビ」はえてませんか?カビ対策徹底解説します。

お疲れさまです、仙台でリノベーションするには?注文住宅を建てるには?
はい、GAUDI LAND(ガウディランド)の佐藤幸也です。

 
さて、今回は放置したら大変!「カビ」について解説していきます。
最新の設備を有している我が家なら「カビ」なんて生えないと思っている方いらっしゃいませんか?

 
結論、カビは条件が揃えばどこにでも生えます。
 
 
どんどん繁殖していきます。ぞっとしませんか?

 
ただ、毎日細かい部分までお掃除できない方が多く、目の届かないところは特に後回しになりがちです。
住まいづくりの時点で掃除のしやすい環境を整えてあげるように設計することも重要な一つです。
この記事ではカビの発生条件から対策までわかりやすく解説していきます。
是非住まいづくりの参考にしてみてください。

 
= 目次 =
 1.カビの発生条件
 2.カビを生む生活
 3.掃除しやすい環境づくり
 4.まとめ

 
 
【1.カビの発生条件】

まずは、見落としがちなカビはいつ、どこに、どうして発生するのか解説していきます。

 
1.1 発生条件
カビが発生する要因は「温度」「湿度」「栄養源」の条件が揃うと発生・繁殖していきます。

温度:20〜30度
湿度:70%以上

よく発生しやすいのは「梅雨」の時期と言われますが、梅雨は温度や湿度が高いことから養分があるところにはすぐに発生します。また、梅雨だけと油断していると上記条件をクリアすればどの季節でも発生するのが「カビ」なのです。

部屋の環境を整える上では「温度」を管理することは難しく、カビ対策としてできることは「湿度を上げないこと」と「栄養分を除去すること」の2つになります。しっかり対策しましょう。

 
 
【2.カビを生む生活】
次に、カビの原因は季節だけでなく、みなさんの生活や家のつくりにも原因があることをご紹介します。あてはまる部分があれば要注意で、今すぐ部屋中のカビチェックをお願いします。放っておくほど危険です、病気と同じですよ。

 
■室内干し
共働き世帯が増えたことやアレルギー対策、最新住宅設備の機能向上により室内干しをする家庭が増えました。
外に干さないメリットは多くありますが、忘れてはいけないのが「カビ」対策です。
室内干しをすると洗濯物から水分が水蒸気となって放出されます。1回の洗濯量で2㍑以上が放出していることがわかっています。
これはどれくらいの量かというと、最大で≒20%湿度が高くなる量だといわれています。
「カビ」にとっては最高な環境に近づきますね。

では室内干しをするためにはどうするべきか、湿度を下げる方法や適切な室内環境を知っておきましょう。

①除湿機(衣類乾燥除湿機)
一番簡単な効率のよい湿度の下げ方としては除湿機を利用することです。
最近では衣類乾燥用の除湿機もありますので、室内干しの嫌な匂い対策にもなります。

②通気の良い・空気の流れやすいなるべく広い場所を探しましょう
通気がない部屋で水蒸気が発生すると湿度は下がることがないためカビの発生につながります。
衣類を乾かす場所には空気の流れがある場所を探しましょう。
例えば部屋の隅と中央では断然に中央に干すほうが乾きやすいのです。
しかし、お部屋の中央に洗濯物があると邪魔でなりません、そのときは扇風機やサーキュレーターを使用して空気を循環させる工夫をしてみましょう。

加えて、お部屋についている給気口を必ず確認しましょう。
24時間換気が義務化され、最近の住宅ではお部屋が換気されるように設計されていますが、冬になると冷たい空気が入ることから給気口を閉めてしまう方も多いです。
閉めた状況を忘れ、家の中が換気されない状況をつくってしまうと家の劣化にもつながりますので十分注意して下さい。

③浴室の換気乾燥機
お部屋のカビを発生させない方法としては浴室を閉め切って乾燥機をまわすことが一番の対策になります。
これは家の設備によるので新築だけでなく、リフォームに採用したり、賃貸物件を探す際のチェック項目になったりするでしょう。
注意点とすると、浴室は狭い空間で空気の循環も悪いため、たくさんの量を干す場合は乾きにくい部分がデメリットといえるでしょう。

 
■高気密住宅

高気密住宅や高断熱住宅はハウスメーカーの売り文句となっていますが、熱や冷気を逃しにくい気密性の高さをもつ家は、室内の水分も逃しにくいため、湿度が減ることなくカビの発生条件になりやすいのです。
そのため、室内干しだけでなく加湿器や観葉植物など、水分を多く含むものが部屋にある場合は気をつけないといけません。

 
■家具の材質・家具の置き方

家の中でカビを発見しやすい物の代表は「木材」です。
「木材」は水分を吸収しやすいためカビの原因になりやすい材質をしています。
また、家具は部屋の中央よりも壁に密着して設置してしまいがちですが、空気の流れが悪くなることから湿気がたまりやすくカビの原因になりやすいのです。

そのため、対策としてはなるべく壁からの距離を話すこと、床にべったりつく家具よりは足のある家具を選ぶことが重要です。

木材の中でも「合板」といわれるものは特に水分を吸い込みやすく、ホームセンター等で販売している安価なカラーボックスも該当します。ふわふわした汚れや黒ずみがないかチェックしてみて下さい。

初期のカビはわかりづらいですが、横からライトを照射すると見えないカビも発見しやすいのでこの機会に隅々チェックしてみて下さい。

 
【3.掃除しやすい環境づくり】

上述では湿度について詳しく解説してきましたが、カビの原因となるもう一つの「栄養源」について対策を解説していきます。

栄養源とは、ホコリや糖分を含む食品(パン・菓子類)、人の垢、プラスチックなど、人の生活で発生しやすいものが多いことがわかると思います。
つまりは、掃除をこまめにやらない限り、カビを発生させやすい環境下で暮らしていることをご理解下さい。
ただ、そう言われてもこまめに掃除なんてできませんよね。ここでは掃除しやすい環境づくりをご紹介していきます。

 
3.1 壁掛○○

せっかく掃除をしても拭き残しでほこりや汚れが残ってしまうことが多いです。
これは床に置く家具が多いと足が邪魔したり重くて移動しづらいなど隅々掃除できない理由があることが原因です。
そのため、テレビボードを壁掛けにしたり、便器を壁掛けにしたりと、床に設置しないように計画すると解決します。
お掃除ロボット採用する場合にも効果ありです。
また、掃除しやすくするために床に置くものはキャスター付きにすることも効果的です。特に観葉植物は土がこぼれたり水が飛んだりと移動しやすさは重要なポイントとなります。

 
3.2 ウォークスルークローゼット

湿気がたまりやすい場所に配置されやすいものがクローゼットです。
北側で窓がなく通気が悪い場所に収納は配置されやすいことや扉で隠せる空間のため、掃除することを敬遠しがちです。
そのため、ウォークスルークローゼットとすることで通気を良くして人が通り抜けることから汚い部分に目が届きやすいようにしてあげると掃除する頻度は多くなり環境を良くすることができます。

 
3.3 部屋の角には何も置かない

部屋のどこにほこりや汚れが溜まりやすいのか、それは「角」です。
これは通気とも関係がありますが、中央に比べ、角は通気が悪いためよごれがたまりやすいです。
また、掃除機やクリーナーのかけかたとして中央や端から進めていくと、よごれを溜める場所になるのが角になります。
このように角はいつでも掃除ができるように家具を配置しないようにレイアウトすることが大切です。

 
3.4 配線をまとめる

配線が放置されがちなところはテレビ周りや充電コードの溜まり場です。
掃除機をかけるときに邪魔になり引っ掛ける原因にもなり、そのゾーンはなんだか掃除したくないとストレスにつながります。
なるべくコード類はまとめて床に放置されないように何かに引っ掛けたりする工夫をすると良いでしょう。

 
3.5 汚れの目立たない家具選び

家具はデザインだけで選んではいけません。
形状や素材により掃除のしやすさに影響するため、凹凸が多くないか、指紋が目立たないか、ほこりが溜まりやすくないか等、掃除するジブンに合っているかという目線でも見るようにしましょう。

 
掃除しやすいとは、掃除したくなるという意味でもあります。
ストレスになるものは少しの工夫で解消することがほとんどです。
今日、第一歩を踏み出したい方は、部屋の写真を隅々までほこりが見えるように撮影してみてください。
現状を知ることが大切です。

 
 
【3.まとめ】

 
ここまで、人体に悪影響を及ぼす「カビ」について解説してきましたが、怪しい場所が思い浮かんだ方が多いのではないでしょうか。

カビは早期発見、早期対応が重要です。
発見が遅いと大切なものも処分しなくてはならないこともあるでしょう。

 
また、高気密高断熱住宅を採用することを検討している方は、今の生活でカビが発見されなくても住み替えるとカビだらけなんてことも考えられます。

 
原因と対策をしっかり理解してマイホームづくりの参考にしてみてください。

 
 
ではまた後ほど。

 
 
 

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