躯体を知るとお家づくりがもっと楽しくなる!
- 2022.07.20
- リノベーション
こんにちは。仙台の中古リノベとcasa取扱店、ガウディランドの安川です。
みなさんは躯体という言葉をご存知でしょうか?
私たちのように施工の仕事をしていると、よく躯体という言葉を使います。
今回はお家づくりを計画するにあたり、より間取りや配置のプランが楽しくなるよう、躯体についてご説明します!
目次===============================
1.躯体とは?
2.躯体じゃない壁!
3.躯体と仕上げの違い
4.まとめ
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1.躯体とは?
躯体(くたい)とは、建物を支える構造部材のことで沢山の種類があります。
①柱
主柱は、代表的な構造部材で、人や物の重さと地震の力に抵抗する、主に建物の角にある柱のことです。
間柱は、風の力や人や物の重さを支えます。その名の通り主柱の間にある柱のことです。
②梁(はり)
大梁は、人や物の重さと地震の力を支える、横に組立てた大きな構造部材のことです。
小梁は、人や物の重さを支える、大梁の間にある小さな構造部材のことです。
耐風梁は、風の力に耐え抵抗する小梁のことです。
③床
床は、人や物の重さを支え、地震などの力にも水平を保つ役割がある、重要な躯体です。
④壁
壁の中でも耐震壁というものは、人や物の重さと地震の力に抵抗します。耐震壁は、基本的には仕上げ材に隠れているので、「躯体じゃない壁」との見分けが難しいと思います。
⑤基礎
基礎は、建物の重さを支えるものです。地面の下に埋まっているので、工事現場へ行かない限りみることは少ないかと思います。
以上が主な躯体です。どれも文字通りですね!
躯体は、私たちが普段の生活で支障が無いこと、地震などの災害での人命が守られることなどを目的につくられた頼もしい存在ですが、「柱や梁」等も仕上げ材によって隠されていることがほとんどです。しかし、最近ではあえて躯体を見えるようにすることも流行っているようです!
2.躯体じゃない壁!
簡単に躯体と判断できないケースもあります。特にコンクリート部材に多いのが、
腰の高さまでの腰壁、上から下がっている垂れ壁、仕切りの役割を果たす袖壁などの「雑壁」は躯体ではありません。
よく「この壁に穴を空けても大丈夫ですか?」と聞かれますが、雑壁は、躯体に見えて躯体じゃない部材です。構造的に支えてはいないので、穴を空けても大丈夫です。しかし、構造的に支えている壁と見分けがつきにくいため、専門の業者さんに確認するようにしましょう。
3.躯体と仕上げの違い
躯体とは、人や物の重さを支える・災害による力に抵抗する部材のこと。
仕上げは、見た目を整えるもの。
とてもザックリ言うと、躯体以外が仕上げと言えます。
例えば、床のフローリング。雰囲気作りに大きな役割を持ちますが、フローリングだけでは人や物を支えていません。このような部材を仕上材と言います。
4.まとめ
今回は躯体について説明しました。
躯体とは重要な構造部材で、人や物の重さ・災害による力に抵抗するものです。新築工事の骨組みの重要度、リフォーム・リノベーション工事でのチェックすべきポイントであり、大切な部材です。
専門業者はその大切な躯体にヒビや劣化等が無いか細かく確認し、お客様の安全・安心を守る必要があります。あまり目にする機会の無い躯体ですが、仕上材の奥に隠れた躯体の役割を考えてみてください。
住宅購入にあたり、各躯体の種類・意味を理解した上で計画を進めると、より間取りや配置のプランが楽しくなりますよね!
ぜひ検討する際の参考にしていただければと思います。
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