「プロジェクター」でテレビを観る方法①
- 2022.12.16
- ライフスタイル・その他
お疲れさまです、仙台でリノベーションするには?注文住宅を建てるには?
はい、GAUDI LAND(ガウディランド)の佐藤幸也です。
さて、今回はリビングをすっきりさせたい人向けシリーズです。
長年の課題であるリビングすっきり化ですが、時代の変化は目まぐるしいもので、
当たり前にあるものにフォーカスすると解決することが多くあります。
その1つが 「テレビ」 です。
みなさんのお家にも必ず1台はあるのではないでしょうか。
日本のテレビ視聴世帯数は約4,800万世帯と言われていて、これは日本の世帯数と近い数値となっています。
いまだにテレビを置くことが「当たり前」であることがわかります。
おうちづくりでもテレビの位置からすべてのレイアウトが決まると言っても過言ではありません。
テレビが見えるようにキッチンを配置したり、テレビに日が当たらないようにLDKをゾーニングしたりと練りに練って間取りを決めていきます。
そんなテレビにもデメリットがあります。
なんといっても、
サイズや重量からくる「邪魔」「掃除しづらい」、
壁掛けにしないと置かざるを得ない「テレビボード」
今まではこれらのデメリットを解決するためには「壁掛にする」という選択肢がありました。
そんな壁掛テレビにも「壁に穴が開く」「レイアウト変更できない」「テレビボードの角が危険」等のデメリットがあります。
ではどうしようか。
『答えは「プロジェクター」でテレビを観る』です。
それもプロジェクターは天井付にすることが重要で、おうちをすっきりさせるためには重要な選択肢となります。
言うまでもなく、テレビボードを置かなくていいだけでリビングをすっきり広く見せることができます。
また配線が集まる部分もなくなり掃除のしやすさは一目瞭然です。
ただ、暗くしないと見えないのでは?
そんなことはありません。
最新のプロジェクター機種ですと照明計画を配慮することで部屋の明るさを保ちつつテレビを観ることができるのです。
前置きが長くなりましたが、今回はプロジェクターでテレビを観るための建築編になります。
※プロジェクターの選び方は続編でご紹介させていただきます。
難しいことはありませんが、いくつか条件がありますのでご紹介していきます。
= 目次 =
1.壁の仕様・サイズ
2.プロジェクターの位置
3.照明計画
4.テレビを観るための配線方法
5.まとめ
【1.壁の仕様・サイズ】
プロジェクターで映像を観るためにはスクリーンが必要では?
と思われる方が多くいらっしゃいますが、
最近のプロジェクターや壁の仕様によってはスクリーンいらずで映像を楽しむことが可能です。
スクリーン設置は映像をきれいに観ることができますが、インテリアとしてはすっきり見えません。
映画以外では画質にこだわらずに壁紙へ投影してあげることがオススメです。
壁紙の仕様ですが、最近ではプロジェクター用の壁紙もメーカーで取り扱っていますが、
テレビ面だけ違う仕様になってしまうため、統一した壁紙する場合はなるべく柄や凹凸の少ないものにしましょう。
また、どれくらいの壁サイズがあればいいのか、インチ数と比較しながら確認しましょう。
※()内のマスは910mmグリッドを1マスとしたオススメ壁サイズです。
90 インチ: 幅1,992mm × 高1,121mm (2.5マス)
100インチ: 幅2,214mm × 高1,245mm (3.0マス)
120インチ: 幅2,657mm × 高1,494mm (3.5マス)
140インチ: 幅3,099mm × 高1,743mm (3.5マス)
せっかくなので投影するインチ数は大きくしたいところ。
導入する際は壁のサイズをよく確認しましょう。
【2.プロジェクターの位置】
プロジェクターには置型のものもあれば、天井付にできるものと種類があります。
どちらもメリットデメリットがありますが、リビングでテレビとして観る場合は天井付がオススメです。
■プロジェクターは天井付けとする
置型では以下の大きなデメリットがあります。
①置き場所が必要になる
②照射する光が目に入りやすい
特に②は子供の遊ぶリビングスペースでは、光を遮る場所になるためプロジェクターには不向きになります。
夕食後など月に数回、一時的に使用する場合であれば、置型もありでしょう。
さて、天井に設置する際の位置がとても重要になります。
これは設置するプロジェクター機種により性能が違うため、購入する際に機種を確認頂く必要がありますが、
おおよそ100インチの場合は2.6〜3.0m、120インチで3.0m〜3.6mと言われています。
戸建住宅の910mm角を1マスとする場合、投影する壁からの距離が3マス〜4マスとなります。
これからおうちづくりする場合は事前に計画する必要があるため、しっかり確認しましょう。
【3.照明計画】
テレビを観る時間はご家庭で違いはありますが、ピークは20〜21時と言われており、
じっくりテレビを観るのは夕食時が多いのではないでしょうか。
部屋が暗くなればプロジェクターはより鮮明に見えるということは想像しやすいと思いますが、
プロジェクターは機械から投影された光を反射させて見ているため、その投影している壁面には他の照明をあてないようにすることがきれいに見るためのポイントです。
■照明計画は多灯計画とする
照明計画はインテリアによりダウンライトやスポットライト、シーリングライトとさまざまな計画がありますが、
プロジェクターを導入する場合はシーリングライトのような1灯計画ではなく、ダウンライトやスポットライトのように多灯計画がオススメです。
多灯にすることでスイッチ回路を分けることが可能になるため、投影する壁付近に照明を設置したい場合でもスイッチ操作で消すことが可能になります。
また、スポットライトや首が振れるダウンライトにすると照射させたい場所を変えることができるため、急なレイアウト変更にも対応できます。
【4.テレビを観るための配線方法】
テレビ(地上波・BS・CS)を観るためにはアンテナ線を機械につなげることが必要です。
接続方法がさまざまあるのでご紹介していきます。
■レコーダーやチューナーとHDMIケーブルで接続する
ブルーレイレコーダーや地デジチューナーが内蔵されている機種の映像出力端子とプロジェクターの映像入力端子をHDMIケーブルで接続する方法になります。
この場合、有線接続になるため、天井付のプロジェクターへつなげるために天井裏へ設置するか、壁や天井の内部に配線を通してあげる必要があります。
事前に配線計画が必要になるため注意が必要です。
■ネットワークレコーダーを利用して無線(wi-fi)接続する
無線接続のため、無駄な配線処理や事前の計画が不要になるため簡易的に導入が可能です。
スマホやタブレットで接続することも可能なため、どこにいてもテレビが視聴可能になる仕組みです。
■テレビチューナー内蔵のプロジェクターを使用する
この方法も無線接続のように見えますが、アンテナ線をつなげる必要があるため、
天井付にする場合は天井へアンテナ端子を設置する必要があります。
【5.まとめ】
今回はリビングをすっきりさせるための方法としてテレビをプロジェクターで観る方法をご紹介しました。
初見では難しそうなイメージを持たれやすいですが、間取りは変えずに対応できることが多い為、人気の方法の1つです。
ミニマリストが流行している今日ではテレビを無くす考えご家庭も多くありますが、スマホやタブレットだけでは物足りない意見も多くあります。
是非参考にしてみてください。
また後ほど。