本当に必要?知っておきたい一戸建ての修繕積立金
- 2024.02.12
- casaの家
こんにちは!宮城・仙台の中古リノベとcasa取扱店ガウディランドの佐藤寧々です!
一戸建てにお住まいの皆さんに質問です。
お家の修繕費は積み立てていますか?
「そりゃもちろん!しっかり計画的に積み立てていますよ!」
しっかり積み立てをされているそこのあなた!素晴らしいです!
…がしかし、そういう方って実は少数派みたいなんです。
本日は、一戸建て住まいの方・一戸建てに住みたい方へ将来必要になるかもしれない「一戸建ての修繕費」について紹介したいと思います。
目次==============================
1.一戸建ての修繕費はいくらかかるのか
2.一戸建ての修繕箇所
3.毎年どれくらい積み立てればいいの?
4.まとめ
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一戸建て購入後に、建物を維持するためにかかる修繕費。
年数とともに住宅設備や外装・内装が劣化してくるため、快適に暮らすためには定期的にメンテナンスや修繕工事を行う必要があります。
修繕計画を立てる際は、最初に修繕費にいくらかかるのか、費用の目安について把握しておくことが大切です。
不動産情報サービスの「アットホーム」調べ(2023年)によると、「築年数平均38年で修繕費の平均総額は615.1万円」とのことでした。
住宅の規模によっては上記の値段よりも高くなる可能性があるため、概算費用についてはハウスメーカーやリフォーム会社に相談するのがおすすめです。
一戸建てと違って、マンションだと長期修繕計画に基づいて維持保全を行います。
ですのでマンションに住む場合は、点検や修繕のことは意識しなくても住み続けることができます。
しかし戸建ての場合は、住人の意思で点検・修繕を管理しなければなりません。
建物の劣化も家電と同じで、不具合が生じると生活に影響を及ぼすことがあります。
ただ家電と違って、建物だと実感するまでは判断が難しく、つい先延ばしにしてしまいがちです。
例えば雨漏れなどが挙げられますが、実際に起きるまで放っておくと建物に与えるダメージが大きくなり、修繕費が非常に高額になってしまうものもあります。
ですので建物は定期的に点検を行い、「不具合の兆候が見られたら悪くなる前に直す」ようにするのが望ましいです。
「自分で点検・修繕するのは面倒。」、「普段壊れるまで使い続ける派。直して使い続けることはしない。」という方は、もしかしたらマンションが向いているかもしれません。
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では具体的に修繕が必要となる箇所はどこなのでしょうか?
どの箇所がどのくらいの目安で修繕が必要になるかも合わせて紹介していきます(費用目安:30坪の場合)。
【外壁】
外壁は、最も劣化が早い箇所です。
雨や風にさらされていることが関係しているので、立地や環境、気候条件によって劣化の具合は変わってくるかと思います。
外壁の材質によってメンテナンスの時期は変わってきますが、最初に修繕が必要になるのは、おおよそ5〜10年が目安と言われているようです。
外壁塗装の費用の目安は、100万円〜150万円と言われています。
【屋根】
屋根も材質によってメンテナンスの時期は変わってきますが、最初に修繕が必要になるのは、おおよそ10〜20年が目安と言われているようです。
屋根塗装の費用の目安は、40万円〜80万円と言われています。
また雨どいは10年に1度点検、20年に一度交換が望ましいとされているようです。
【内装】
内装の壁紙を交換する時期も、場所や使い方によって経年劣化の度合いが異なると言えるでしょう。
例えばトイレや脱衣所など、水分量が多い場所は劣化が早いといわれています。
一般的には10年程度が目安になるようですが、トイレや脱衣所などは10年よりも早く壁紙が剥がれてくることもあるようです。
価格は壁紙の種類によって異なりますが、6畳の部屋で4万~6万円程度という計算で見積もっておくといいでしょう。
【水回り】
水回り(キッチン、洗面所、お風呂、トイレ等)は素材や使用状況によって差はあるものの、耐用年数は10~20年ほどと言われています。
交換費用の相場は、キッチン交換が50〜150万円、ユニットバス交換が50〜150万円、トイレ交換が15〜50万円と言われています。
【床】
床(畳、フローリング等)は15~20年が張り替えの目安とされています。
床も場所や使い方によって経年劣化の度合いが異なると言えるでしょう。
部分的な補修程度ならDIYで修繕するだけでの方も多いようです。
全面的に張り替える場合は、使用している素材や工事の内容によって費用は大きく異なります。
またシロアリを防ぐための防蟻処理も一定の周期で行うようにしましょう。
およそ5年程度をめどに防蟻処理を行うのが望ましいとされています。
防蟻処理費用は15〜30万円が目安と言われています。
あわせて床下点検も行うと効率的です。
【設備関係】
給湯器の交換に関しては、どのメーカーのものを採用するかにより大きく変動します。
おおよその相場としては、15~50万円程度かかると考えるとよいでしょう。
また給排水設備については、「給水管と排水管それぞれ個別に交換する場合」、給水管のみの交換の場合の相場は10〜20万円、排水管のみの交換の場合の相場は20〜30万円。「同時に交換する場合」相場は25〜50万円と言われています。
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上記で紹介した平均総額の556万円を単純に割ると、年間15万5,307円の積み立てが必要になると言えます。
ということは、月1万3000円ほどの積み立て額が必要になります。
これは国土交通省「平成30年度 マンション総合調査」で算出された、マンション一戸当たりの修繕積み立て平均額1万2,268円とほぼ同額なんです。
35年間という条件が同じだと、マンションと一戸建ては同じくらい修繕費用がかかることが分かりますね。
ただ一戸建ての修繕はマンションと違って、一度に全体の修繕工事を行うとは限りません。
また状況によってはもっと多くの修繕費用がかかることも考えられます。
なかなか積み立ては難しいという人も、無理のない範囲で積み立てをしておきましょう。
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一戸建てを購入してからも、快適に住み続けるためには維持費用がかかります。
でもこれからかかるかもしれない修繕費用を知って準備することができていれば、少し安心できそうです。
修繕費を少しでも抑えたいという人は、家を建てる際に耐久性の高い素材を選ぶのがおすすめです。
また外壁や内装等、自分でできるものは自分で修繕してみたりすると費用が安くなるでしょう。
ガウディランドでは、新築だけでなく、一戸建てのリフォーム・リノベーションも得意としております。
これから中古戸建リノベーションしたい人も、ご自宅をリノベーションしたい人も是非一度ご相談ください!
お電話・オンライン相談・訪問等でのご相談を承っておりますので、気になっていることがございましたらお気軽にご相談くださいね!