地震に強い家
- 2022.08.10
- 設計・施工・デザイン
こんにちは。仙台の中古リノベとcasa取扱店、ガウディランドの安川です。
みなさんは地震に強い家・弱い家の違いについてどのくらいご存知でしょうか。
地震の回数も多くなっていますし、内閣府が公表している「ゆれやすさマップ」によれば、仙台市はやや揺れやすい地域のようです。
せっかくお家を建てるなら、地震に強く安心できるお家にしたいですよね。
今回は地震に強い家の特徴を説明させていただきます。
目次=================
1.地震に強い家の5つの特徴
2.構造・工法の比較
3.基礎工事の確認
4.まとめ
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1.地震に強い家の5つの特徴
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①正方形や長方形のシンプルな形
正方形や長方形のシンプルな形で建てられた家は、平面で見たときに壁が向かい合っているため、地震の揺れに対し衝撃を上手く受け止めることができます。
L字やコの字型のような凹凸の多い家は、部分的に衝撃を受けるため、シンプルな形の家に比べると揺れを支えることが難しくなります。また、支え合う壁の一点にエネルギーが集中し、歪み等の原因となってしまいます。
地震に強い家を選ぶ際は、まず家の形をシンプルな正方形や長方形にすると良いでしょう。
②質量が軽く高さが低い
地震の振動は、建物の重さや高さに比例して大きくなるため、質量が軽く高さの低い家は揺れを最小限に抑えられます。
主な建築材料として、木や鉄・コンクリートが挙げられますが、木で作られた家は最も質量が軽くなります。
また、他の素材よりも高い強度を持っているため、木造住宅は地震に強いと言えるでしょう。
ただし、軽くて低い家がすべて地震に強いというわけではないので、あくまで判断材料の一つとして参考にしてください。
③耐震対策をしている造り
住宅の耐震対策は、大きく分けて「耐震」「免震」「制震」の3つに分けられ、それぞれ異なる方法で建物の耐震性能を強くしています。
「耐震」は、 地震 の揺れに 耐 えられるよう 構造 等を補強したものです。
「免震」は、 土台 と 建物 の間に ダンパー ( 緩衝器 )となる 装置 を設置して地震の揺れを減免するもので、地震力をなるべく受けない(免れる) ことを指します。
「制震」は、構造体内部に震動を吸収する装置を組み込むことで構造物の破壊を防止することをさします。
耐震対策がされていない家は、震度5弱の振動による壁のひび割れや亀裂の被害が想定されており、耐震対策をしている家は、震度5での被害はありません。
④地盤が強い土地に建てられている
地震に強い家の特徴として、地盤が強い土地に建てられているかどうかも重要となります。
地盤の柔らかい場所に家を建ててしまうと、地震が起きた際、衝撃に耐えきれず家が傾いたり沈下してしまう恐れがあります。
田んぼなどの水が溜まる場所は地盤が弱い傾向がありますので、昔はどんな土地だったのか、川や池は近くにあるのか等調べてみましょう。
⑤耐震等級が高い
耐震等級とは、地震に対する建物の強度を示す指標のひとつで、等級が高いほど地震に強いとされています。
耐震等級は、「住宅性能評価書」というものから確認可能です。建物によっては評価書を作成をしない場合もあるため、ハウスメーカーや工務店に確認を取る必要があります。
等級が一番高い耐震等級3を目安にすると良いでしょう。
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2.構造・工法の比較をする
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地震に強いハウスメーカーや工務店を選ぶ際は、構造・工法を比較してみましょう。
どの構造・工法でも震度6強〜7程度の地震に耐えるよう基準が定められていますが、構造や工法によって耐震性は少々異なります。
耐震性能を重視するのであれば、木造枠組壁工法・鉄骨ラーメン工法・RC造(鉄筋コンクリート造) での住宅がおすすめです。どの構造にもデメリットがあるため、自分のニーズに合った住宅を選ぶ必要があります。
ハウスメーカーや工務店によって、扱っているもの・得意な構造・工法は異なるため、事前に住みたい家の条件を定めておくと良いでしょう。
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3.基礎工事の確認
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地震に強いハウスメーカーや工務店を選ぶ際は、基礎工事についても確認しましょう。
基礎とは、地盤と建物の間にあるコンクリートの部分で、建物全体を支える構造を指します。
家の基礎工事は、布基礎とベタ基礎の2種類があり、耐震性に優れているのはベタ基礎というものです。布基礎と比べ約1.3倍コストがかかります(地域や材質によって異なります)が、耐久性が高く、害虫被害にも強くなります。
ハウスメーカーや工務店によって扱う基礎は様々なので、どのような基礎工事が行われているのか確認しましょう。
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4.まとめ
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ハウスメーカーや工務店で家を建てる場合、耐震性の高さは非常に重要なポイントです。
建てるハウスメーカーや工務店によって、耐震等級や工法・構造・耐震技術が異なっており、耐震性の高さにもそれぞれの特徴があります。
建てた後に耐震性の面で後悔しないためにも、地震に強い家の特徴を押さえて、自分に合ったハウスメーカーや工務店を選びましょう!
ガウディランドでは、お客様の様々なご相談を受けつけておりますので、お気軽にご相談ください。