「畳数」の闇!?

仙台育英、おめでとう!
毎試合、超強豪校ばかりとの戦いは胸が熱くなりました。
高校野球にも新しい時代の風がようやく通りそうで来年の楽しみも増えました。

そんなここ仙台では、リノベーション・新築注文住宅にも新しい風が吹いてくるかも?
さあ今回も始まりました、仙台のリノベーション・デザイン住宅といえば株式会社ガウディランド
そのデザイナー佐藤です、こんにちは。

 
今回は、いつも以上に大事なお話をします!
おうちづくりのまず始めに、お家に対して要望が出てくるとすると、部屋の数大きさですよね、


 

「リビングはひろびろしたいから20畳はほしいな〜」
おうちのヒアリングをしているとこんな要望をよくいただきます。

寝室は8畳で子供部屋は6畳が2つなど、部屋の大きさを表すものは「畳数」があたりまえですよね?

 
でも揃える家具や雑貨のサイズは「cm」か「mm」ではないでしょうか。
畳数だけでは家具や雑貨のレイアウトはできません。
つまり、住み手にとって「畳数」表記って不要なはずなんです。

 
「畳数」を前提にした家づくりでは「ジブンらしい暮らし」を実現できるとは言えません。
(ちなみに私の描く図面は、誰かにお願いされない限り畳数表記はしません。)

 
 
ほとんどの方が「ドキッと」したと思います、この記事を最後まで読むと、
理想の暮らしのヒントになるかも!?

それではいってみましょう。

 
= 目次 =
1.なぜ畳数表記しているのか
2.モノゴトを取捨選択しよう
3.まとめ


 
【1.なぜ畳数表記しているのか】

住宅業界ではお家をつくる基本寸法(尺モジュール)を尺貫法とよばれる単位で計画することが多く、
これは畳のサイズに密接に関係していることから、今でも畳数表記することがメーカー本人たちには簡単でわかりやすく、そのまま住み手にも表現しているのが実情です。


 
■一般的な中京間(地域による畳の呼び名)のサイズは下記になります。

1畳  91.0cm × 182.0cm (1.6562㎡)

 
■尺モジュール(1マスのサイズ)は下記になります。

1マス 91.0cm × 91.0cm  (0.8281㎡)
2マス 91.0cm × 182.0cm (1.6562㎡)

 
どちらも尺貫法からできた寸法で、この規格をもとにお家をつくると施工性がよく監理もしやすくなるのです。
そのため、昔からハウスメーカーや工務店のほとんどは畳数で表現してきました。

 
必ず、ハウスメーカーや工務店の展示場や完成現場に行くと、案内する営業マンはこのように説明します。
ここのLDKは20畳(以上)ありますのでひろびろしています
子供部屋は6畳なので一般的な広さです

こんなトークでおうちの紹介をしています。
住み手の立場からすると、そんなことを言われるものですから、部屋の大きさの基準は「畳数」になるわけです。

 

 
【2.モノゴトを取捨選択しよう】

それでは、なぜ「畳数」を前提とした計画ではダメなのか、畳数の闇について解説していきます。
まず、6畳と3畳の子供部屋をそれぞれレイアウトしてみます、下図を御覧ください。

いかがでしょうか、3畳の子供部屋は6畳に比べて半分のスペースしかありませんが、
できることは一緒ですよね!?

寝ることができて、勉強できて、収納棚もあって、衣類まで収納できます。
確かに、3畳部屋に「余裕」はありませんが、その「余裕」とは「余計」ではないでしょうか?
最近では、「ファミリー●●」の空間が増え、用途をまとめたり、スペースを縮小する住み方がトレンドになってきました。

加えて、モジュールの基準線をなぞらずにお部屋を計画することが住みやすさにつながり、↑上図の3畳部屋はモジュールの線は無視している部分があることに気づきましたか?

 
この記事のポイントはココにあります。

極論を言うと、「畳数」を前提につくられたお部屋は賃貸のお部屋と変わらないと思います。
誰が、どのくらい(期間や頻度)、どのような住み方をするのか、出来上がったお部屋に合わせるのではなく、暮らしに合わせてつくるのが「お家づくり」です。

冷たい言葉を使いましたが、
「ジブンらしい暮らし」をしていただけるように、スタッフ一同、嫌になるほどおせっかいをしながらサポートさせていただく会社、
はじめまして、我々ガウディランドと申します。

 
これまで、子供部屋を一例に解説してきましたが、
計画段階で取捨選択しなければいけないことがたくさんあると、ご理解いただけましたでしょうか。

暮らし方は千差万別です、何を取捨選択するか、理想を追求する折れない心が多くのことを左右します。
6畳を3畳にした子供部屋を2つ計画すると、単純に3坪減りますよね、
坪100万とすれば300万円になるわけです。

 
住まいづくりにおける「広さ」の根底はここにあると思います。
他人の家の畳数を真似すればジブンらしい豊かな暮らしができるとは言えないはずなのです。
インターネットの時代、SNSの時代を理解した上で、どのように取り入れるのかを一緒に考えていけたらなと思います。

とまあ、伝えたいことが多く、熱くなってしまう部分になりましたが、
つまりは、お部屋の「畳数」とは、住まいづくりの中で「結果」にあたるわけです。

 

 
【3.まとめ】

これまで「広さ」について「畳数」を使うことの危険性について解説してきました。

お家を計画する上でコストプランニングしないわけにはいきません。

コストに大きく影響するのが「広さ」になりますが、広さを優先してしまうことで、
後に我慢が多い「仕様決め」を行っていませんか?

 
お家づくりには「取捨選択」することがとても大事です。
そのために、ご家族で「今」の暮らしについて話し合うことが理想への一歩になると思います。

 
「広さ」については他人の真似をしないほうがいいかもしれません。

 
 
また後ほど

 
 
ちなみに我々ガウディランドは、【サ家】を通して日本をフィンランド化する計画に賛同、協力しています。
200年後にはフィンランドのようにサウナがもっともっと当たり前になっているはず!

みなさんも是非自宅にサウナをいつでもご相談下さい。
施工範囲は仙台市はもちろん、宮城県、福島県の一部となっております。
ちなみに【サ家】の金額は建築家と造る家casaでも、リノベーションでも同じです。

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