リビングドアのガラス必要ですか?part2
- 2023.03.10
- 設計・施工・デザイン
こんにちは、宮城県仙台市が本拠地のリノベーション会社”株式会社ガウディランド”の設計デザイナー佐藤幸也です。
みなさんLDKでWBCをWCH(watching)してますか?
スポーツ観戦は大画面でお酒飲みながら騒ぎたい筆者であります。
※因みに、過去記事でプロジェクターでテレビを観る方法なんて記事も書いているのでこの機会にプロジェクター使って大画面で観たい!という方は参考にしてみてね。
【プロジェクターでテレビを観る方法】
さて、お待ちかねの「リビングドア」シリーズの第二弾です。
前回、リビングドアのデザインにガラスを採用するメリットや、リビングドアの位置によってガラスのサイズや種類に決め方があるよ!というお話をさせていただきました。初めての方はPart1→Part2の順番に読んでみてね!
今回は、Part1を読んだ方からお声が多く寄せられた「私はリビングドアにガラスを入れて後悔した」という視点から、後悔する前に見てほしい「ガラスを採用するデメリット」や、ガラス以外の選択肢をご紹介していきます。特に、最近流行している「ハイドア」について詳しく解説しますので、これから家づくりを始める方は要チェックです。
この記事は中古マンションをリノベーション、新築注文住宅を検討頂いている方向けにおしゃれなマイホームを手に入れるための手法をここだけ特別にご紹介していますので是非ブックマーク登録もよろしくおねがいします。
= 目次 =
1.リビングドアにガラスを採用するデメリット
2.ガラス以外のリビングドア
3.まとめ
【1.リビングドアにガラスを採用するデメリット】
ドアだけでなく建材を選ぶなかで「ガラス」を採用するときは注意が必要です。
メリットに比べてデメリットも多いので確認していきましょう。
・価格が高い
どのメーカーでもガラス入になると数万円金額が上がります。
おうちづくりで忘れがちなことわざがありますが、「塵も積もれば山となる」です。
おしゃれな友達、お気に入りのインフルエンサーのおうちのリビングドアはガラスだから私も!という考え方は危険です。
・割れる危険性が”常に”ある
素材はガラスです、何かが当たれば割れます、その危険性が常にあることを知っておきましょう。
最近ではLDKを広くとり、モノは最低限のものしか置かない生活(ミニマリスト)が増えており、スペースが広くとれることはメリットですが、子どもたちにとっては格好の遊び場になってしまうわけです。
共働き世帯が増える昨今では、家で子供だけで遊ぶケースも少なくないはずで、割れたガラスで怪我してしまう危険性が常にあることを理解してガラスのサイズや位置を検討しましょう。
また、割れてしまうと補修のコストや手間もかかる点も重要です。
・汚れが目立つ
小さいお子様がいる場合は、汚れた手であらゆる場所を触るため、ガラスは特に汚れが目立ちます。
定期的なお掃除項目は極力少なくしたいご家庭にはリビングドアを含めてサッシ等もガラス面積を小さくすることをおすすめします。
・断熱性が低い
採用するガラスの大きさによっては断熱性の低いガラスは落とし穴になることもあります。
ドアには通気の為のアンダーカットがあるため、そもそも冷気は流れ込んでくる構造になっていますが、サッシとは違いペアガラスでもアルゴンガス入にもなっていません。
リビングに面するいかなる開口部も見落とさないように心がけましょう。
・廊下の照明が気になる
これはリビングドアの位置に深く関係がありますが、テレビを置く壁と隣接してドアが位置している場合は、
特に夜間の廊下照明のON、OFFが視界に入ります。
さらに注意が必要なのはドアの真上にダウンライトなど照明を配置すると強い光が入り込むこともあり、照明計画も注意が必要です。
間取りの影響も受けるわけですね、気にしいな方は注意してください。
・視線が気になる(透明ガラスの場合)
これは分かりやすいと思いますが、透明ガラスの場合は視線が通ります。
廊下にいる人や、廊下を超えて玄関先、玄関先を超えて道路まで間取りによっては気になる場合があります。
くつろぎタイムで知らない人と目が合うのだけは避けたいですよね。
なぜリビングドアにガラスを採用割合が高いのか答えは明白で「ガラス以外を知らない」に尽きます。
多くの住宅営業・設計の人は「とりあえずリビングドアはガラスを入れて、ガラスデザインをお客様に選んでもらおう」と思っています。
そうはいきません!みなさんにはガラス以外の選択肢も持ってもらいたい、その上で何を選択するのか判断いただきましょう。
・無垢材ドア
多くのドアはメーカー品の特殊なシートを貼るタイプでつくられています。
価格や重量、反り防止等の点からきているのですが、 リビングドアだけでもこだわりの無垢でつくられたドアでもいいではないか!と思うわけです。
特にテレビの壁面に隣接している場合は常に見えるためリビングの家具と同じようにこだわって素材を選ぶことがインテリアのまとまりに繋がります。
・ハイドア
市場でのハイドアは、住宅の天井高が2.4mが多いことからドアも天井に合わせた2.4mのものが商品数は多いです。ここでいうハイドアは2.4mではなく「天井高に合わせたドアとする」とします。
天井高に合わせることによるデザインメリットが多いことがおすすめしたい理由です。
メリット① 壁面化できる
ハイドアの醍醐味である壁面化。
壁をホワイトにして建具もホワイトにすると壁面が同化するためハイドアのデメリットになる圧迫感を緩和することができます。また同化することはドアの存在が視界的に分かりづらくなる為、空間を広く見せることができます。
壁面化はホワイトだけではありません。
廊下にアクセントとしてウッドパネリング(板貼)をする際にドアが邪魔をしてせっかくのパネリングが台無しなんてこともよく見かけます。そんなときはハイドアにしてドアの境界で縁を切ったり、ハイドアの表面も同じパネリング材にして同化させることでおしゃれさんの仲間入りです。
インテリアのポイントは「違う素材同士のつながり」であることがよくわかる例ですね。
メリット② 開放感が生まれる
天井高に合わせることで無くなるものが「下がり壁」です。下がり壁とは垂れ壁と呼ばれることもありますが、ドアと天井の間にある壁のことです。
下がり壁があると、ドアを開けた際に視界が通らず空間が区切られて見えます。垂れ壁がないことで隣り合う空間を繋げることができ開放感を生むことができます。
メリット③ スッキリする
みなさんがお好きな言葉「スッキリ」です。
お掃除や片付けが苦手な方から部屋をスッキリさせたいというご要望が多いです。
そのときの解決策として「棚はオープンではなく扉を付けましょう」という提案が多いと思います。
正解ではあるのですが、なぜスッキリするのか、当然物が見えなくなる分スッキリ見えるわけですが、ポイントは「視界に入る線を少なくする」ということです。
ミニマリストが流行していますが、モノが無い=線が少ないことでお部屋がスッキリ見えるわけです。
例えば、柄のある壁紙を選ぶよりはフラットに仕上げる塗装壁を選ぶことはスッキリさせることに繋がります。
つまり、ドアにおいても、下がり壁のできるドアより、天井高に合わせたドアのほうが一本線が少なくなりスッキリするということです。
ハイドアについて詳しく解説しましたが、もちろんガラス入りのデザインもあります。ガラスが無いドアでもカッコいいんだぞということをご理解いただいたくご紹介しました。
・ドアなし
ドアをご紹介してきて言ってはいけないかと思いますが、紹介しないわけにはいきません。
リビングドアがあるお家のほとんどに「廊下」があるでしょう。
近年、寝室や子供部屋を小さくしながら収納やリビングを広げるご要望が多い中、廊下(人が通るだけのスペース)は必要ですか?
最近ガウディランドで流行していて勝手に名前をつけた「LDKG」という玄関スペースがつながったLDKもリビングドアはありません。
興味のある方は是非読んでみてね
以上、今回はリビングドアにガラスを採用するデメリットと、ガラス以外の選択肢をご紹介させていただきましたが如何でしたでしょうか。
特にハイドアについては、あまり気にしたこと無かった方が多いのではないでしょうか。
何気なく見るオシャレな事例の中には、ちょっとした拘りポイントが詰まっています。
フォローしてる・保存してるインテリア写真の中で共通点は何があるか間違い探しをするように見比べてみると新しい発見につながるかもしれません。
あなたのための、あなただけのデザインを、自由におしゃれに。
是非参考にしてみてください!
また後ほど。
弊社ガウディランドではマイホーム検討している方向けに毎月たくさんのイベントを開催しています↓↓
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